断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

ピンセット類。キャップにはDNA実験用のチップを用いている。一番上は採集用にしている「スガワラST」というもので、腰といい、適度な鋭さといい、とても具合がよい。科博の院生室で拾ったのだが、どこで売っているのだろうか。上から2番目は非常に腰の弱いステンレス製のもので、液浸のソーティング専用。下の2つは古いDumontの55番と5番で、さびるので熱帯では使いにくいが、微小な種の脚を開いたりと、細かい作業には最高のものである。残念ながら、これが買えたのは私の世代が最後で、今はどうやっても新品は手に入らない。代用としては最近のDumontの5番しかないが、普通に売っているものは腰が硬くて使いにくい。インダストリアルインポーツという会社で外科医が特注した5番が売っており、それが市販品で唯一使い物になるのではないだろうか。

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