断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

銀行に寄ると、ヒスパニック系の隈取のような化粧をした窓口のお姉さんが、まじまじとこっちの顔を見ている。何を言うかと思ったら「マレーシアから来たの?」。当たらずも遠からずで笑ってしまう。ところで、銀行の窓口業務といえば日本ではかなり堅気な職業であるが、アメリカではコンビニのアルバイト程度の仕事のようで、見るからに緊張感がない。実際、シカゴではダウンタウンの中核地域を除き、黒人やヒスパニックの人々が中心の仕事である。こう言ってもあまりピン来ないかもしれないので補足しておくと、こちらでは人種によるかなり明確な職種と階級の違いがあって、簡単に言ってしまえば、白人は手を使わず頭を使う仕事、黒人やヒスパニックは雑用や汚れ仕事のほうに多い傾向がある。もちろん例外もあるが、その構造は事前に聞いていた以上に明らかなものだった。

某書類を発送。秋野さんからマレーシアの蟻客のGCの結果をいただく。(ものすごい実験量になってしまって、大変すみません。本当なら出向いて一緒にやりたかったのですが・・・。)

しかし結果は大変面白かった。非常に入手困難な材料だけに追試は不可能だし、母数は雀の涙といってよいが、この材料における試みとしては初めてのものなので、出す価値は高いと思う。がんばって文章にしなくては。