断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

三島さんにこのブログの存在を知られたようだ。同じ部屋にいる人に見られるのは恥ずかしい。そういえば思い出したのだが、以前の飲み会で三島さんが「お姉さんのいる弟って他人に気を遣いますよね」と言ったので、私が「私も姉のいる弟ですからね」と言ったら、「えー、そうなの? 丸山くんには全然そんな感じはしなかった」と言われた。気を遣っていると悟られずに気を遣うことこそ、本当の気遣いなのであって、私はこの言葉を聞いてむしろ安心した。
と関係ないことを書いたが、今日は展示の開館式があって、それに立ち会った。お偉い(と思われる)先生方が大勢来ていた。印象的だったのが白水先生の蝶額の前での年配の先生の会話。「白水先生の生物学の講義聞いた? 面白かったよー! いつも珍しい蝶をもってきて、『これは世界に何頭しかなくて何百万円もする』、『これはある人が恋人の名前をつけた蝶だ』とか話してくれて、学生の一人が『先生は奥さんの名前をつけないんですか』って聞いたら、パッと顔を赤らめてさ・・・」 学生にこういう楽しい記憶の残る先生だったようだ。今回は矢後さんを通じて難波さんという方が所蔵されている著名入りの白水先生の肖像を使わせていただいた。