断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今日は開学記念日の式典で、その次第の一つ、大塚夫人の標本寄贈にかかる感謝状贈呈式があった。昼から懇親会で、寿司や刺身をいただき、「九州大吟醸」を飲んでしまった。
「蟻」の編集が9割がた完成。残りわずか。今回は70ページを超えることになりそうだ。
イタリアへ送ったマンマルコガネの第2便(追加標本)が「入管を拒絶されました」という張り紙とともに帰ってきた。一緒にあるイタリア郵便の札には「ammesso(admitted)」と書いてあるにもかかわらず! 別の発送方法を考えなければなるまい。
午後からはある問題に奔走、本当に疲れてしまった。問題は私のいないところで意思の疏通が取れていなかったということ。糸口が見つかるとよいのだが。
関連して直海さんから生物科学の種特集の「読み方」を教わる。最近、直海さんの考えがよく理解できるようになってきた。個体群も決して有用な概念ではなく、種問題の逃げ道にはなりえない。
種で思い出して、夕方から芝生(といっても実態エノコログサヨモギの疎な群落)を耕し、先週発芽したヒマワリの苗を植える。同じ場所に毎朝、幼稚園児が「放牧」されているので、杭を立ててビニール紐で囲った。こういう気晴らしは本当に良い。「しゅ」じゃなくて「たね」の話しでした。
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杉浦さんがすごい。前にも書いたが、私は、同世代の研究者では、この杉浦さんと山崎一夫さんの研究が圧倒的に好きである。いろいろな分類群を扱って、しかもどんどんと良い論文にしてしまう。この人たちが大学で学生を指導したらどんなにすばらしいかと思う。久々の更新を見てヤル気が出た。