断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

昼過ぎに兵庫県博(+NPO法人西日本自然系博物館ネットワーク)の三橋さんがいらっしゃって、6月30日に九大で開かれる「第11回自然史系博物館における標本情報の発信に関する研究会」の打ち合わせがひらかれた。打ち合わせはもちろんのこと、会の(裏にあるさまざまな)目的や予算配分の仕組み等、いろいろな事情がわかったのが収穫だった。いまやデータベースは博物館の仕事の要のひとつである。研究以外の重荷ではあるが、最優先で取り組むべき課題であると考えている。また、この会によって全国津々浦々の博物館が情報共有をする糸口ができつつあり、その点でもネットワークの参加には意義のあるものと感じた。
打ち合わせ中に実家から送った書籍が届き、夕方はそれらを棚に収める作業に終始した。部屋にある棚の意外な収蔵力に安心。ただし別刷りや論文類は別で、フィールド博物館で見たアメリカ式のやり方を見習い、すべてアルファベット順に引き出しのファイル棚に収めることにした。5時すぎに三田君がキンアリスアブを届けてくれ、ついでに研究の話し。一緒に北海道に行こうかと。
ZooKeysという雑誌から査読の依頼。聞いたことない雑誌だとおもったら、自然史関係書籍の出版社であるPensoft(ロシア・ブルガリア)が新たに始めたもので、方式はZootaxaに非常によく似ている(名前も似ている)。今後の動向を観察したいが、良い雑誌がまた一つ増えたとおもう。
http://pensoftonline.net/zookeys/index.php/journal
ドイツの博士課程の学生さんから同定依頼と共同研究の誘いがあった。ハシリハリアリのハネカクシの生態を調べているという。マレーシアでお世話になっているRosliさんの紹介ということと、時間がかからない仕事なので承諾した。しかしこの学生さん、メールに氏も所属も書いていなかった。大丈夫だろうか。ドイツの学生さんということは、メールアドレスの"de"で推測した。氏は不明。