断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

昆虫学者の某君が外産クワガタを飼っているらしい。違法でもないし個人の趣味の問題だが、私は飼いたくても飼わないことに決めている。そもそも飼育なんてのは外に逃げてしまうことが前提にあって、逃げて何かが起きる可能性のある生き物を飼うこと自体、危険行為そのものである。一般に売られている限り、買う人飼う人が責任をもって飼育することなどありえず、注意喚起やモラルなどほとんど意味がない。私は一部の施設を除き、生きた外産昆虫の輸入や飼育を一切禁止すべきだと思っている。私の好きな熱帯魚の一部を含め、他のペットにも規制すべきものは多い。某君、ごめんね。でも、うらやましい。
塚田さんより鹿児島のアリスアブ一式が届く。美しい標本、ありがとうございます。
橋本さん、遠藤さん、市岡さんに同行させていただき、7月の下旬から短期間だがボルネオのランビルで調査(調査補助)できそうだ。いずれ1ヶ月単位の調査できればと思っているので、予備的なことができれば嬉しい。時期は少し遅いが、かの「聖地」を訪れるのがとても楽しみだ。
科博の松浦さんから本執筆の依頼があった。中高生向けの夢のある本で、書くのが楽しみだ。今年は別に甲虫の本の出版の計画もある。うまく時間を作らなくては。
夕刻より山本君が研究に来る。「今の時代、学位を取っても就職できないと悲観的な話しばかりですが、幅広い視野をもって計画的に研究を進めれば、きっと先が見えると思うんです。僕は同世代の10歩先を行きます」と、学部1年生とは思えないことを言っていた。彼ならきっとがんばれる。こちらも教え甲斐がある。