断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

進化学会で東樹さんの発表を聞きながら、ツバキシギゾウムシとはやはり珍妙な虫であると認識した。あの異常に長い口吻は単純にすごい。同じゾウムシの仲間でも、オトシブミには逆に首が長くなったものがいる。もちろん産卵に使う長い口吻とは用途が別で、オス同士の戦いに使われるようだ。マダガスカルにいるキリンオトシブミTrachelophorus giraffaが有名だが、それはまだ序の口で、写真のフィリピン産の種はもっとすごい。