断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

ちょうど去年の今日、シカゴを発った。あっという間の1年だった。
イルカスズメ(キルトカラ・モーリー)Cyrtocara moorii9か月前(同じ個体)にはかわいらしかったけど、すっかり貫禄がついてしまった。見るたびに美味しそうだと思ってしまう。

シカゴで採ったツノゼミ。南米で多様化したものがさまざまな属で北進した結果、札幌よりずっと寒い場所にも熱帯にいるような珍奇なツノゼミがみられる。まだしっかり分けていないが、最低10種、多くて13種があった。

今日は昆虫学教室の忘年会だった。いつもゼミでは顔を合わせているが、打ち解けて話す機会は少ない。みんなイキイキとしていて、そういう学生に応えられるような教育をしたいとつくづく思った。先日「昆虫学者のタマゴ」というシンポジウムをしたが、まずは自分もタマゴのつもりで勉強しなければならないと感じた。少なくとも、やる気のある学生には、それ相応の時間をかけて応えなければならない。そういえば学生さんに「丸山君」と間違って呼ばれた。「全然太ってないじゃないですか」ともまた言われた。少しうれしかった。