断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今回訪れた場所はマラリアの流行地だった。たぶんハマダラカにはあまり刺されていないと思うが、いくら蚊に刺されても気づかない体質なので、念のためにクロロキンを飲んでいる。事前に流行地と聞いていれば福岡で予防薬を飲んで行ったのだが、誰もそのことを知らず、気付いたのは着いてしばらくした後だった。そんな場所でも現地の子供は半裸で遊び、蚊にさされても気にしない様子。気にしないのは気にしてもキリがないからで、罹ったらそのときなのだろう。今回、現地で急いで薬を買ったが、1錠46セント。罹った場合には1日4錠以上飲む必要がある。おそらくこの集落の平均日収は数ドルだろうから、罹ってもなかなか薬は買えないだろう。人々は貧しく、苦しい生活が垣間見えたが、とても穏やかで朗らかだった。
2枚目の写真は小松君が丸木船に乗って、男の子の船頭で川を渡っているところ。後ろの女の子に注目。私も乗せてもらったが、均衡を取るのが難しく、とても怖かった。この直後、少し下流にくるぶし程度の浅瀬があることを子供たちに教えられた。