断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

グンタイアリの行列を眺めていると、その周囲をちょろちょろと動き回っている小さなハネカクシがいる。何をしているかというと、行き倒れのアリを探しているのである。グンタイアリは何10万頭という群れで狩りに繰り出すので、一度狩りに出れば、必ず負傷者が出る。このハネカクシTetradonia sp.はそういったアリを襲って食べる専門家である。弱ったアリや息の絶えたアリを見つけると、すぐにそれを行列から離れた場所へ運び出し、物陰でゆっくりと食べる。行列から運び出す理由は、アリに襲われないためと、他のハネカクシに餌を奪われないためであろう。アリ捕食性のハネカクシに共通の行動である。写真はハネカクシがアリを運んでいるところで、ものすごい速度でアリを引っ張っていく。このグンタイアリはオオズアリに撃退され、相討ち死にしてしまったようだ。
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