断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

昨晩は知らない人と同室になった。感じの良い人だったのだが、鼾がものすごくて、どこかが噴火したのだと思ったくらいだった。(自分も鼾をかくにもかかわらず)眠りに関しては結構神経質なので、全くをもって眠ることを得ず、車の中に移動したり、すばらしい星空を眺めたり、水を飲んだり、軒下でうるさく鳴いているフタホシコオロギを退治する方法を考えたりしているうちに朝になった。朝になってその人が起きて静寂が生まれたので、寝ることにした。
昼に起床。上原のスーパーへ行き、おにぎりとかソーセージとか、いろいろ入った弁当を買う。灯火採集の下見に白浜へ行くが、横川さんに教わった場所はかなり手前から通行止めとなっており、近づくことができなかった。数年前より台風で道が悪くなって、閉鎖された由。仕方ないので、白浜小学校の門の前で海を見ながらおにぎりを食べた。今日も晴天で青い海がまぶしい。
それから宿へ戻って、1時間100円のクーラーをつけて、いろいろと書き物をする。そうこうしているうちに夕方になり、無事に発電機が届いたので、車に積んで出かかける。前回行き損ねた「たまご」でゴーヤーチャンプルー定食を食べた。うちでもゴーヤーは豊作で食べきれないほどなので、頼んだあとに後悔したのだが、かなり絶妙だった。
一路、相良川林道へ。林道の入り口でまずは発電機の確認。びっくりしたことに、ガソリンが満タンに入っていた。満タンにしたまま移動するのはよくなく、案の定、全然かからない。悪戦苦闘の末、どうにかエンジンをかけた。安定してきたら、非常に好調だった。
まずは発電機と電球やコードを担いで数キロ先の開けた場所へ行く。それから車へ引き返して、放置式の灯火を担いで同じ道を行く。日没近くなったので、3基を点灯しながら設置する。↓は昨日の様子。途中、水中に巨大なモクズガニを見つけたので捕まえた。意味もなく捕まえることに意義がある。


次に発電機と蛍光灯を設置。残念ながら今日もお月見。月が出ていると光に虫が集まらない。点灯直後にヒメサスライアリの雄が来たが、一瞬でどこかに消えた。

あまりに虫が来ないので、9時半から放置型灯火を回収する。そして、無事にヒメサスライアリの雄を得ることができた。さすが相良川林道。林内ではお月見も関係なく、無数の虫が水に落ちていた。水辺から離れたところにおいているのに、ヒメトビケラがやたらに多い。
結局、ヒメサスライアリの雄には、通常の強力な灯火を使うより、こぢんまりした放置型のほうが有用であることがわかった。それにしても、大きさと重さに後悔した12Wのランタンを買っておいてよかった。今日は3基とも採集できており、合計6頭も採れた。