断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

朝いちばんで環境庁へ挨拶と書類書きに行く。来年の秋まで許可があるが、許可を出すのは非常に困難なことなので、申請した以上、来年も必ず調査に来るようにと念を押された。許可証らしい許可証を頂戴した。ディレクターのおばさんに「25歳くらいにしか見えない」と言われて喜ぶ。

次に国立公園局へ。ここはワタナさんの職場。テレビがついており、子供が遊んでいるという牧歌的な職場だった。吸虫管が欲しいといったら、ゴム管の先にガラス管という原始的なものを作ってくれた。今回はこれでしのぐほかない。虫を吸って口から吐き出すことになる。というのは冗談で、途中にガーゼがついていて、ガラス管の先から虫を吸い、そのまま毒瓶やアルコールに吹き出すようになっている。


それからデパートに買出し。蛍光灯灯火採集用の電池、アリの巣採集用の蓋付きバケツ、水汲み用のペットボトル、長靴、虫除けなどを買う。店内に揚げ物屋があって、蟹の甲羅揚げがおいしそうだった。蟹はタイワンガザミにシマイシガニ、ベニツケガニのようなものが混じっていた。区別されていないのだろう。


夕飯はホテルの近くの食堂で麺を食べる。3人で128バーツ(370円)。その後、ホテルで飲んだコーヒーの3人で150バーツのほうが高かった。
夕方にゴロゴロしていたら、部屋の窓に突然ハッカチョウが来た。ちょうど「Close to you」を聞いていたので、次は星かと思っていたら、中瀬君の部屋にはうるさいぐらいに押し寄せたそうだ。負けた。