断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

7時起床。メールの送信、原稿書き少し。9時よりホテルの朝食。客が少ないせいか、バイキングのメニューが少ない。久々にスイカを食べた。
9時過ぎにRosliさんとて手伝いの方が迎えに来てくれ、少し遅れてレンタカー会社の人が車を取りに来る。クーラーが壊れたことを伝えると、「Oh, hot!」で終わった。
それからSri Gombakのスーパーで買い物をする。食料のほか、宿舎のものが古びていていつも気になっていた包丁と俎板も購入。昼食にナシアヤムの弁当を買う。
12時過ぎにUlu Gombakの宿舎に到着。中瀬君を含め、4人で昼食。松村さんは採集に出ていた。
早速、田中君と松村さんで虫採りに、私は吉村さんを川沿いの森の中へ案内する。昼間にカエルを見つけるのは難しい。
それから中瀬君が帰る。「ネジレバネを採ってくれたら、いい虫を送ってあげますよ」とだけを言い残して帰って行った。
17時、中瀬君が南の森に仕掛けた2基の蛍光灯トラップの点灯に行く。0時過ぎに回収の予定にしている。1基は崖を這いあがった上にあり、少し道が険しい。その前に、夜中の回収に辿り着けるかどうかが心配なので、帰り道にシダの葉を置いて下山した。
18時前に帰着。夕食の準備を始めると、昼寝をしていた吉村さんが起きてきた。タマネギ、ニンニク、ジャガイモ、ニンジンを炒めて、カレーの缶詰を入れてオイスターソースで味付けし、ご飯にかける。ここでの定番の一つ。18時過ぎに田中君と松村さんが戻り、夕食。
19時過ぎにビームライトトラップをやりに道沿いを500mほど上がった場所に行く。かなり虫は多いが、大形の甲虫は来ない。そういう時期なのだろう。21時前に宿舎に戻り、じっくり仕分けする。残念ながらネジレバネは入っていなかった。
今日から1泊で医療系の大学の学生が研修に来ており、夜間に昆虫や両生爬虫類を観察することになるというので、それを手伝うことになった。18歳か19歳の学生さん30人を先導して、いろいろな虫をつかまえる。こちらの大学生というのは非常に素直で無邪気である。吉村さんは両生爬虫類班に参加した。
0時過ぎに田中君を連れて蛍光灯トラップの消灯と回収に行く。シダの道標のおかげで崖の上まで無事にたどり着けはしたが、帰りに道に迷い、とんでもないところに出てしまった。しかし良い立ち枯れを見つけ、ゴミムシやカッコウムシ、マンマルコガネなどを得ることができた。夜の森というのは本当に難しい。
それから学生さんたちの様子を見に行く。スミスヤモリやミツヅノコノハガエルなども採れていた。吉村さんもいくつか面白いカエルを見つけたようだ。
標本を整理したり、紅茶を飲んだりして、2時過ぎに就寝。