断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

朝一番で大学で松村さんと2年生を拾い、次に毛宅で毛と小松君を拾い、まずはゲンゴロウの沼へ。残念ながらトラップにかかっていなかった。掬えばよいのだが、雨で沼が増水しており、効率が悪そうだったので諦めた。
それから石狩川の河口へ、小松君が欲していたカバイロシジミを探しに行く。食草のクサフジはあるが、風が強く、どうにも見つからない。仕方なく、この場所を教えてくださった堀さんに電話し、詳しく聞こうとしたら、なんとすぐ近くまでいらっしゃっているという。すぐに合流し、風裏の良い場所に連れて行っていただいたところ、あっという間に見つかった。
それから札幌市南区の山間部へ移動する。小西さんと合流し、まずは八剣山へ。オオムラサキを採っている人が多い。
クサアリ類の巣はすぐに見つかった。8年前に創始されたクロクサアリの巣は大型化しており、羽アリがたくさん採れたのは助かった。小さかったテラニシケアリの巣もかなり大きくなっていた。フシボソクサアリの巣はさらに大きくなり、別の木に引越しており、その木も枯れてしまっていた(クサアリは木を枯らす)。その近くにあったクサアリモドキの巣は完全になくなっていた。
次に観音沢へ。8年前にあった巣はクロクサアリの巣は消失しており、木ごと跡形もなくなっていた。しかし近くに別の大きな巣があったので、無くなった巣が引越したものなのだろう。次にいつもアリの巣を探して石起こしをしていた日の当たる林道へ行くが、崖崩れで埋まっており、そこにカエデが植えられ、環境がすっかり変っていた。
それから北大生を正門でおろし、「ヘラクレスヘラクレス」というお店に行く。堀さんも合流し、店主の山内さんに灯火採集に同行させていただくことにした。1時間半ほどで目的地へ。
ダイコクコガネ狙いだったのだが、近くの外灯でメスを拾っただけで、たくさんのミヤマクワガタノコギリクワガタが飛来しただけだった。それだけでも随分面白かったのだが、毛の髪の毛に大量の蛾が止まっていたのが印象的だった。
帰りに何本かの林道に入り、ハルニレやヤナギで採れた大きなノコギリクワガタミヤマクワガタをお土産に頂戴した。
2時前に札幌に帰り付き、八軒で24時間営業のラーメン店に入る。パン屋と併設された変った店だが、とてもおいしかった。
それから山内さんのお店で、南米のツノゼミを抜かせていただき、3時すぎに失礼した。
4時ごろにようやく就寝。長い一日だった。