断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

年内に世界のクワガタ図鑑が出るようだ。間違いなく前代未聞のすごい図鑑だろう。実用性に主眼を置いて、図版に種名や識別点が書いてあるのもすばらしいと思う。楽しみ。
http://homepage2.nifty.com/mushi-sha/lucanidbeetles-zukan.html
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今日から山へ入る予定だったが、カウンターパートのワタナさんの都合で明日の出発になった。
昼過ぎに国立公園局に行き、偉い人に挨拶したり、今後の計画について話し合ったりした。
明日から泊まる場所は国立公園のゲートから15キロ入った場所だそうだ。泊まるのはレンジャーの小屋で、マラリア対策として、その小屋の中にテントを張って寝ることになるらしい。マラリアに罹るのがイヤなので、我々を案内してくれる公園局の方々は町のホテルに泊まるらしい。当然、レンジャーも夕方には帰ってしまう。
「だから、夜のヘビだけは気をつけてください。噛まれても病院に行きようがありませんから」とワタナさんに念を押された。熱帯ではヘビの個体数が非常に少ないので、いつも気を抜いて、たまに毒ヘビを見たときに吃驚することが多い。今回だけは気をつけたい。

ワタナさんは最近はマメ科木本の蔓植物が伐採後に増殖し、マント植物化し、木を枯らしてしまう問題に取り組んでいるそうだ。移入種ではないが、今回訪れる国立公園でなぜか爆発的に増えているとのこと。よくわからないことが起きるものだ。
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それからやることがないので、ホテルのまわりをぶらぶらとして、ノイヌを撮影した。バンコクのノイヌは全体に大柄で強壮な印象があるが、憶病で穏やか。
たそがれ中
考え中
電話中
取り込み中
クンクン中
逃げる途中
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その間、小松君は国立公園局内やその付近でアリヅカコオロギを探していた。
夕方、帰ってきたかなと思い、小松君の部屋を訪ねると、部屋中がものすごい匂いになっていた。昨日買ったトラップ用のエビと鶏肉が腐ってきていたのだ。
「効きそうだね」などと言いつつ、とりあえず、夕飯を食べにMKレストランへ。18時過ぎから食べ始めたのだが、19時になって、突然音楽(MKレストランのテーマソングのようなもの)がかかり、店員全員が踊りだしたのにはびっくりした。当然、ほとんどの店員はやる気がない。
それからトラップ関係の小物や安い椅子などを買ってホテルへ戻る。
ホテルへ戻ると、小松君の部屋の前からすでにものすごい悪臭が・・・。部屋に匂いが染みついてはマズイということになり、腐ったエビと鶏肉の入った袋に長い紐をつけて、部屋の窓からぶら下げることにした。これで一安心。かな。