断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

明後日から伊都で三中さんの「データ解析概論」の集中講義が始まる。学生には出るように勧めた。「分類思考と系統樹思考:多様性のパターン分析について」というセミナーもある。出たいなぁ・・・。
NHKホットスポット番組第2回「セラード」を見た。草原のシロアリの塚をめぐる話しで、なんといってもその塚に生息し、発光する「ヒカリコメツキムシ」(正確には「ムシ」は不要。「ヒカリコメツキ」)が目玉だろう。すでに矢原先生が指摘されているが、不正確な内容が盛りだくさんだった。
1.シロアリの「羽蟻」が乱舞する夜にコメツキの幼虫が食べていたのは、アリの「羽蟻」だった(映像ではPogonomyrmexの雄に見えた)。「羽蟻」という言葉はアリにもシロアリにも使えるので、間違いではないが、構成上、見ている人はシロアリの「羽蟻」だと思い込んでいるだろう。
2.ヒカリコメツキの幼虫が羽蟻を(専門に)食べて成長すると言っていたが、今回のアリのように、実際には別のいろいろな昆虫も食べているだろう。
3.オオアリクイが塚ごとに少しずつしかシロアリを食べないのは、オオアリクイの「約束」なんかではなくて、単純に採餌効率の問題である。シロアリの塚を崩せばわかるが、崩してしばらくは表面近くにいるシロアリも、次第に巣の奥に逃げ込んでしまう。さらに深くまで崩すよりも、今回の場所のように高密度で巣がある場合、隣の巣に移って表面を崩したほうが効率がよいということだ。
それにしてもすばらしい映像だった。オオアリクイの舌にひっつくシロアリの映像にはすっかり見入ってしまった。ヒカリコメツキで光る塚と星空の流れもきれいだった。