断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

通用口から入ってまず正面にある展示。中心のエスカレーターを上がると、地質関係の展示が2階と3階にわたってある。手前は神話や物語の登場人物とそのモチーフになったと思われる自然物。研究室に入るまでに、このようについつい足を止めてしまう「障害物」があって困る。

今日もAleochara。月曜にもう1種を終わらせて終了となる。今日までの2週間でわずか日本産7種しか片付かなかったのだが、その理由はAleocharaは広域分布種が多く、日本以外から記載された近似の他種も検討する必要があったからである。
たとえば、右は日本から1874年に記載された種のタイプ標本、左はセイロンから1859年に記載された種のタイプ標本である。解剖して両者は同種(同物異名:シノニム)だと判明した。学名には先取権があるので、つまりはセイロンの種名が生き残る。同時に中国やセレベスから記載された2種(1900年代の記載)もタイプ標本を見て同種だと判明した。そうやっていろいろ丹念に見て、学名を安定させる必要がある。1859年以前に近似の種はどこからも記載されていないので、この種名は変わらないだろう。

Aleocharaが終わったら、1日3種は進めないとマズイ。