断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

昨晩は遅かったので、10時頃起床。今日はGenting Highlandへ行こうと思い、宿舎の管理人のお兄さんに車で送ってくれないかと頼んだが、昼まで草刈りとのこと。昨日、中峰さんが川のそばのマメ科の細い蔓に初見のツノゼミを見つけてくださったので、それまでにそれを撮影し、採集することにした。同じ蔓に幼虫の抜け殻もあり、嬉しい。Centrotypus pactolusという種のようだ。逃げられないように慎重に撮影した。この属のものは明るい草地で得られる場合が多く、全般にそういうものだと思っていた。ところがこの種は真っ暗な川辺の木の下におり、同じ属でも違うのだと知った。

12時に宿舎を発ち、Genting HighlandのGohtong Jayaというところから上に伸びている旧道を歩くことにした。車で送ってもらうだけのつもりだったが、その彼も付いてきてくれた。なにしろ目が良く驚いた。微小なツノゼミもどんどん見つけてくれた。

3時間ほど歩くが、残念ながら目的のハネカクシに好適な環境は見つからなかった。標高1100メートルあたりでケーブルカーの下に来た。そのあたりが断崖の吹上になっていて、いろいろな虫が飛んできた。

多くの虫が頭上高くを飛び去るなか、運良く捕まえたのがこのカミキリムシで、あまりの美しさに目がくらみそうだった。運悪くこの撮影の直後に飛び去ってしまった。

18時近くに宿舎に戻り、付近をぶらぶらする。昔の宿舎の廃屋があり、その近くにJambu Air(Water apple)という果物の木があり、ちょうど実がなっていたので、お腹一杯に食べた。梨を水っぽくしたような果物で、さっぱりしている。