断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

朝5時に起きて、懸案の原稿を書く。7時になったので、昨日到着したはずの山本君をフロントから呼び出してもらった。ロビーで待ち合わせると、いつもと変わらない山本君がやってきた。マックで朝食。
相談し、今日はインディアナ砂丘にハネカクシの採集に出掛けることにした。しかし採集と言うのは二の次で、明日からのタイプ標本の解剖と絵描きに備え、時差ぼけと体調を整えるのが目的である。
10時半に部屋を出て、昼食を買い、South Shore Lineという鉄道に乗ることにした。遅い時間だが、本数が少ない路線であるため、朝食を食べた時点で間に合うのが10時50分しかなかった。
余裕だと思っていたが、ほとんど駆け込むようにして乗車。12時10分にDune Park駅に着く。ここからはひたすら歩くことに。
途中、ニセアカシアで一昨日と同じツノゼミを発見。とてもかわいい。ただし敏感で、おどかすと一瞬で飛んでいなくなる。


また、ずんぐりむっくりしたツユムシも見つけた。他にほとんど虫がいない。

湖岸に着くと、対岸にシカゴの摩天楼が見えた。海からビルが突き出ているような不思議な光景。

山本君は新調した望遠レンズで一所懸命に撮影している。

木のうろがあったので、手を突っ込んでみたら、オオチャイロハナムグリの一種の幼虫が出てきた。うろが「どーもくん」に見えたので、眼をつけてみた。

砂丘の上にある原生林。季節が良ければさまざまな虫が見られる。

帰りに葉の上やキク科の花を見て行くと、カマのあるサシガメの一種Phyamataがたくさんいて、カマキリのごとくコハナバチを捕えて食べているものもいた。


驚くような風景の連続に山本君は非常に興奮していた。その気持ちを表現した様子。結局、ハネカクシはキノコでいくつか見られた程度だった。残念。

変な時間に駅に帰りつき、1時間半待って、ようやく帰りの電車がやってきた。

*明日以降は博物館通いとなり、写真がないと思われます。