断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

朝7時半にホテルを出て、タクシーでバンコク南東部にあるSri Rachaという町に向かう。ネットで知り合ったタイ在住のうしやんさんに採集にお連れいただく約束になっている。
途中でタクシーの運転手が道に迷い、30分遅れて待ち合わせ場所に到着。無事にうしやんさんとお会いすることができた。
そのままKhao Jeratといううしやんさんのよく行く山へ。雨季の前後には虫の多い場所だそうだが、残念ながら見かける虫が非常に少ない。水脈のない変わった山で、季節を変えて訪れたいと思った。ここではトゲアワフキというツノゼミに似ていて間違われやすい虫を撮影した。上が雄で、下が雌。意外にすぐ逃げるので撮影に手間取った。


それからその山麓の道路際にツムギアリの巣があり、その近くにコフキマルツノゼミと本に図示した種の成虫と幼虫を見つけた。なかなかかわいらしい。

昼食は鳥の内臓の炒め物をかけたごはんで、とてもおいしかった。
午後からはKhao Kiawという山へお連れいただく。湿っていてなかなか良い環境だが、ここでも虫の姿はほとんどなかった。ただ、アリが多く、調査がしやすそうだった。ここもまた季節を変えて再訪したい。また、途中からかなり強い雨が降り出した。
今の時期のタイ南東部は厳しいということを学んだ。タイでは虫の発生時期(良い時期)が地域ごとにかなり細かく異なるようで、行ってみないとわからないことがある。
夕方、「タイの自然と風景」のカオヤイさんとバンコクで合流し、ソンブーンという海鮮レストランでごちそうになった。カニカレーなど、どれも最高だった。トムヤムクンもエビの出汁が効いていて、いままで食べたものとは一味違っていた。
うしやんさん、カオヤイさん、ありがとうございました。