断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

6時に起きてロッティチャナイの朝食。そのままヤサール山に登る。以前は登山道に入ると森の中だったのだが、入ってしばらく横に住宅街を望むようになってしまった。頂上から下を眺めても開発が進んで行く様子がよくわかった。東南アジアの他の地域に比べれば開発の程度は数倍マシなほうだが、行き慣れた採集地が変貌するのは悲しいことだ。
昼近くに宿に戻り、荷物を仕舞い、インド料理の昼食。ジョーと小松君はバスでクアラルンプールへ向かうこととし、私と細石君は車でイポーに行く。
休日ともあってキャメロンハイランド全体に大混雑。町を抜けるのに1時間もかかってしまった。
それから15時にイポーの街に到着。レンタカーを借りたときにガソリンが空だったので、空にして返そうと努力したのだが、イポーに着いて「E」を振り切った時点で道に迷い、心配になって給油してしまった。
レンタカー店は商店街のようなところにあり、駐車場がない。ところが、着いたら定休日で、シャッターの穴に「Key drop」と書いてある。車をどこに止めようかと迷ったのだが、シャッターの片隅に「95」と書いてあるのを細石君が見つけ、よく見ると近くに「95」と書かれた場所があったので、そこに駐車した。なんだかよくわからなかった。
そこからタクシーを拾い、15時半ごろにGopengという町のバスステーションに行く。ところがどのバスも満員で、乗れるのは20時だという。タクシーに乗ろうとしたが、料金表に200リンギとあるのに、280だという。バカバカしいので一蹴したが、さてどうしようかと思っていたときに、「クアラルンプール、50リンギ」と怪しいオジサンに声をかけられた。細石君と相談し、どうしようもないので、行ってみようということに。
行ってみると、なんのことはない、普通の自家用車だった。車の前には、運転手、中国人のお姉さん(客)、われわれ2人(客)、インド人の青年(客)がいる。しかしわれわれの荷物を含めて、どう考えても5人は乗れない。そこで運転手が、細石君の荷物をインド人青年の席に置き、彼には遠慮してもらうので、その分50リンギを出せと言ってきた。背に腹は代えられないので、了承した。無碍にいきなりキャンセルさせられたインド青年には気の毒だった。
中国人のお姉さんも結構な大荷物だったので、車のなかは荷物でいっぱい。誰も身動きの取れない状態で、2時間半かけてクアラルンプールに到着した。
それから苦労して(もう面倒なので書かないが)、ようやく20時近くにホテルに到着。ジョーと小松君は10分前に到着したという。
夜はブキッビンタンで中華と果物を食べる。