断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今日は朝から先日の熊本のSさんがお見えになった。ひたすらに標本観察。Sさん、すでに下手な昆虫学教室の学生よりもずっと昆虫にお詳しい。お土産に巨大なデコポンを下さった。試しに1ついただいたら、想像を絶するおいしさだった。以前よりデコポンは最強の柑橘ではないか思っていたが、それを裏付ける事件であった。
私は部屋の掃除。標本を作りながらになるので、遅々として進まず。お気に入りの種は自分で作りたいのだが、作りたくても時間がなくて作れない標本が机のまわりに溜まってゆく・・・・。
夜は年賀状作成。住所印刷だけで3時間もかかってしまった。
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2006年2月のジャワ島のボゴール植物園で撮影したテントウダマシの一種Eumorphus marginatusサルノコシカケの裏におり、このような光景の写真を子供のときに図鑑で見て強くあこがれた。そんなに珍しいものではないが、このような密度の濃い集団は狙って見つかるものでもない。見つけると今でも興奮する。属名は「良い形」の意。種小名は「縁取りのある」。

小型種のE. oculatusと一緒にいることも。

E. oculatusもなかなか美しい。ここは町中にある隔離された森で、この属の甲虫はこれら2種しか見られなかった。原生的な環境にはもっと多くの種が1つのキノコにいるはず。(ジャワ島の記録から。)種小名は「目玉(模様)の」の意。