断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

午前中に郵便局に行き、局長と昨日の件を話しあって来た。要は航空会社から郵便物が戻ってくることを極力避けたいとのことで、民営化も関係しているという(民営化はだいぶ前のことだが)。妥協案として、内容物に可燃性のものや法に触れるものが入っていないことを日本語で書いたシールを貼ることにした。
昼すぎに展示室に行くと、小学3年生くらいの子がお母さんと熱心に展示を見ており、はるばる柳川からお見えになったという。とても虫に詳しい子で、なんと先日のレッドリストを打ち出して持っていた。せっかくなので、絶滅種のスジゲンゴロウの標本や収蔵室を案内し、お土産にカイコの幼虫をあげた。
それから編集の本郷さんと有松さんがお見えになって、本の校正を受け取り、今後の出版などについて相談させていただいた。
夕方から実験。伊藤さんも少し慣れてきて、だんだんと会話が増えてきた。私も実験を開始。伊藤さんに教えることを、自分の実験を始める良い機会にしたい。

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Stapelia variegataOrbea?)が咲いた。見事に不気味な模様。和名は「牛角」という焼き肉屋のような名前だが、匂いは生ごみのようで、とても臭い。ハエ媒に違いないが、この模様にはなんの意味があるのだろう。花を齧るトカゲや哺乳類に対して、不味いですよと覚えさせるための警告色だろうか。
だんだんと蕾を持つ株が増えてきた。花が楽しみだが、今月半ばからほとんど福岡にいないので、花が見られない可能性もあり、開花時期を心配している。その後は越冬が問題になる。窓際に棚を作って鉢を並べようと思っているが、はたしてうまくいくか。

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以前に逃避のために展翅したツノゼミモドキ。かっこいい。