断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

結局、ろくすぽ釣りにいけないまま夏が終わろうとしている。今日、通勤途中に近所の海をのぞいたら、数十匹のキスの群れがいた。中層にゆったりと静止していて、なんだかみんなで相談しているみたいだった。
「そろそろ深場に行こうか」
「いや、水もぬるいし、餌もあるし、まだ早いよ」
一匹だけ25センチを超えそうな大きいのが混じっていたが、あとはピンギスと呼ばれる昨年生まれの15センチ以下のものだった。

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昼から実験。私は知久さんと一緒にやっているツノゼミを始めた。ツノゼミってのは、顕著な姿をしている割には、意外に使える形質が少なくて、形態からえられる系統情報はごくわずか。また、角の形態が多様なだけに、それで属を細分していることは明らかで、それだけに属の境界がはっきりしないことも多い。また、角のないやつはないやつでやっかいで、感覚的に、Gargaraという属に分類される角のないものは、いろんな系統で生じているように思われる。その辺も趣味的に検証したい。明日も4年生の実験指導が続く。

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それから学会発表の準備。今年は3つの発表がある。今日は1つ終わった。明日、もう1つ終わらせたい。