断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

忙しいとバカになる

ここ数カ月、本当に忙しい。「忙しいという字は心を亡くす」とはありきたりの言い方だが、事実としては言い当てている。毎日慌ただしく仕事を片付ける。頭を使う場面もあるが、多くは創造性と無縁である。経験上、こういった忙しさが続くと、なにも思いつかなくなる。とくに文章が書けなくなる。何かを思いつくにはボケっーと何かとりとめもないことを考える時間が大切である。「ネガティブなことを考えるのは暇人である」などと言う意見も聞くが、ネガティブでもポジティブでもなんでもいい。とりとめもない考え事というのは、パソコンのディスクのクリーンアップみたいなもので、新しくできた余地に初めて新しい考えを創り出すことができるものだと思う。そんなとき、釣りだとか畑仕事は、ボーッとしながら考え事をする良い機会になる。締め切りがあっても、結局は生産性につながるのだから、そういうことに時間を割くのは大事なことだ。また、寝るのも大事。寝る前にボーッと考え事をして、朝になるとまとまっていることも多い。私は8時間くらい眠らないとダメなのだが、だからこそ睡眠不足のときの非生産性は身にしみて感じる。社会全体に忙しくなり、ろくに眠れていない人もたくさんいる。そうなると、社会全体の創造性はどうなるのかと心配になる。