断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

宝満山


週後半は展示の撤収と新たに始まる展示の設営でバタバタだった。相変わらず部屋が散らかっているし、はやく研究を戻らなければと焦りがつのる。
昨日は長い間お世話になった事務の梅野さんのの送別会と新しくパートで標本のデータベース作業をしてくださる方の歓送迎会だった。
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そしてすぐに帰って仮眠し、夜中の3時から、数人で宝満山へ御来光を見にでかけた。もともと過労気味でヘトヘトだったが、山登りは別の気持ち良い疲れで、楽しい時間だった。
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明け方にホットサンドを作ってもらった。
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その足で畑へ。ダイコンの虫食いが猛烈にひどい。ヒメナガメもいるが、大半はダイコンハムシの仕業で、葉っぱのほとんどなくなってしまった株も多い。(農薬は滅多に使わないが)オルトランも全く効かない。面白いのは、品種によってやられ具合が違うこと。耐病総太り系の品種はかなり被害が小さかった。
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クサアリ採集

土日はつくば市周辺で、大阪教育大の学生さん2人、そして農大の杉本君と、クサアリの採集をしていた。
10年前に森林総研の濱口さんらが発見した巣を再訪することになったのだが、大半の巣は変わらずにそのままだった。クサアリの巣が長生きであることを再確認した。
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昨日は昼過ぎから、むし社へ。いろんな良いむしを手に入れた。
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夕方から新大久保の蕎麦屋でツノゼミの賢太郎君と飲んだ。百人町のお祭りで、お店の閉店も早かった。
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昆虫学会 おわる

18日に各種委員会があり、19日から21日まで箱崎キャンパスで昆虫学会大会がひらかれた。
 
今回は20日と21日にシンポジウム「昆虫博士になるには」と「昆虫学者、世界をまわる」があり、これが私の一番大きな担当だった。
 
前者は以下の内容で4人に講演をお願いした。4人とも彼らの学部時代から知っていて、早々に「ホネがある」と感じた人たちだった。今回はこれまでの道のりを振り返り、現在やっていることを紹介するというもので、小中高生を主対象としてほしいとお願いした。残念ながら小中高生は15人程度だったが、学部生には目標とすべき先輩の姿を見せることができると思うし、それ以上の皆さんには、こんなにがんばっている若手がいるということを知ってもらう機会になったと思う。我ながら良い人選だったと思う。
 
「昆虫博士になるには」
金尾 太輔(京都大学・学振PD) 「シロアリの巣にすむ珍奇な共生昆虫を求めて」
坂本 佳子(国立環境研究所) 「昆虫の多様性をまもるために私ができること」
松村 洋子(慶応大学・学振PD) 「交尾器の形に魅せられた虫博士の歩み」
長島 聖大(伊丹市昆虫館) 「虫と歩む人生お悩み相談室」

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後者は以下の4題で、これも面白いものになったと思う。同時間にひらかれた自然保護委員会の「島嶼生態系の多様性とその保全」というシンポジウムの裏番組のつもりで、大半の人がそちら行くと思われたが、結果的に半分くらいはこちらに来てくださったようだ。気楽に聞ける内容が良かったのかもしれない。

 

「昆虫学者,世界をまわる」

 藤山 直之(山形大学) 「無明と無回転も功を奏するインドネシアのテントウムシ調査」

村尾 竜起(九州大学) 「シルクロードにハチを追って」

小松 貴(九州大学・学振PD) 「遠い異国へ軍隊アリを探して」

三田 敏治(九大院・農・昆虫)・丸山 宗利(九大博) 「これから海外調査へ行く人へ」

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その他、今回の学会から、「昆虫学会ふれあい昆虫館」という企画をすることになり、その仲介と運営をした。石川県ふれあい昆虫館の福富君と伊丹市昆虫館の長嶋君が主担当で、大会に彩を添えたと思う。実際に、これを目当てで大会に来て、昆虫学会の存在を知った人も少なくないようだ。
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また今年は金尾君の論文が学会の論文賞を受賞したので、その受賞祝も行われた。

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昆虫学会

【告知】今週末に箱崎キャンパスでひらかれる日本昆虫学会福岡大会において、一般向けの催しがあるので、お知らせします。
http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/ibc/entosoc75/index.html

 

1)昆虫学会ふれあい昆虫館 http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/ibc/entosoc75/exhibition2.html

2)公開シンポジウム「昆虫博士になるには」http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/ibc/entosoc75/symposium.html

以上の2つは、どなたでもご参加いただけます。

場所が文系キャンパスの共通講義棟ですので、お間違えの内容にお願いします。

なお、期間中の19日と20日は、旧工学部本館の常設展示室(「きらめく甲虫」開催中)も開館しております。

放生会と蟹会

筥崎宮の放生会が始まった。
今年は2年に一度の行列だそうで、家の前に行列が通過する箱崎網屋町の漁師さんのお宅にお邪魔になり、蟹を食べる会に参加させていただいた。楽しくてあっという間のひとときだった。
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あいにくの雨模様で、雨対策を講じた行列だった。
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ひと段落

懸案の大仕事(監訳)がひと段落した。かなり直すところが多かったので、十分に見きれないところもあり、2校でまた大仕事となりそうだけど、少し肩の荷が下りた。続いて人様を待たせているさまざまなことに取り組んでいく。

写真はカタゾウムシの一種、Eupachyrrhynchus cf. superbus

全然別のものがこの属として同定されていることが多いが、Hellerの原記載を見てこれだとわかった。

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This is Eupachyrrhynchus cf. superbus

ラスカルめ。。。

畑に行くとラッカセイが何者かによって踏み荒らされていた。よく見るときれいに中身を食べた実がたくさん落ちている。アライグマの仕業だ。半分くらいはアライグマに献上してしまった。

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急いで收穫し、ゆでて食べた。塩ゆでしたラッカセイは言うまでもなく美味しい。

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