2019-01-01から1年間の記事一覧
遡ること20数年、私は大学院でアリと共生するヒゲブトハネカクシに着手、その過程で副産物的にいろいろな課題を見出し、研究の枝葉を広げてきた。一部は成果となっているが、大部分は私一人の手に負えず、学生に課題として与えることを繰り返してきた。ただ…
8月に咲いたガガイモ
嫌われ松子の一生 愛のむきだし ロシュフォールの恋人 髪結いの亭主 - 忙しい。
【展示のご案内】 今年は5つの展示に大きく関わりました。 「大昆虫展 in 東京スカイツリー」(監修・出展)東京http://daikontyu-ten.jp/ 「虫展 デザインのお手本」(学術監修・出展)東京http://www.2121designsight.jp/program/insects/ 「特別展 昆虫」…
7月11日に幻冬舎から『とんでもない甲虫』が出版される。2011年の『ツノゼミ ありえない虫』、2015年の『きらめく甲虫』の続刊にあたる。じつは2015年に『きらめく甲虫』を出版する前、「ツノゼミに続く珍奇昆虫として、珍奇な甲虫の本を作りたい」と思って…
福岡もようやく梅雨入りし、庭の野菜の育ちがよくなってきた。 キュウリ。いまいち結実率が高くない。 ブルーベリー。小鳥との争奪戦。 サニーレタス。根切り虫と言われるカブラヤガやタマナヤガの幼虫から守るため、輪切りにしたペットボトルで囲っている。…
たいていの身近な生物には世界共通の名前である学名がある。しかし、学名はラテン文字で書かれており、勉強しないと読んだり覚えたりしにくいことから、日本では一般的に和名が使われる。トノサマガエル、シジュウカラ、イリオモテヤマネコはいずれも和名で…
何年か前、ある大学病院の小児科の病棟で移動博物館をさせてもらったことがある。今でも時折思い出すが、これまでの人生で指折りの貴重な経験であった。 他人に対して可愛そうだと決めつけるべきではないし、本人も家族もそう思われることを望んでいないかも…
生物の学名は私たち分類学者には特別なものである。そして、その発音について、生き物に関わる人たちの間では、「こだわり派」と「自由に読めばいい派」や「どうでもいい派」に分けられる傾向にある。私はもちろん「こだわり派」であり、自由派やどうでも派…
ガガイモのコレクションは300種近くに達し、かなりの種と属が集まってきた。ガガイモだけ集めてるバカは少ないので、たぶん日本一だろう。 毎日何らかの花が咲いて楽しいが、たまに難物をダメにして悲しい思いをしている。 温室は生育が素晴らしいのだが、難…
ここ数年、切れ目なく本を出し続けている。今年も数冊が出る予定だ。 本を書くということには、昔から憧れがあった。それは単純に本というものが好きだからである。今でも形になった自分の本を手に取る瞬間は嬉しい。 最初に出した本は『森と水辺の甲虫誌』…
前に書いたように、家を買う動機は動植物を存分に飼育・栽培するためだった。当初は家を建てようと思っていたが、途中から中古住宅か建て売りの可能性も視野に入れ、家探しをした。たくさんの本を読んで勉強し、あちこち見てから契約を決めた。引っ越しから5…
昨年の10月に父が死んだ。77歳だった。 11年前に奄美大島の南に近接する加計呂麻島に移住し、まさに悠々自適に暮らしていたところ、数年前に大腸癌が見つかった。手術は成功し、その後、こまめに検査を受けていたが、昨年の初めに肺へ転移していたことが発覚…
http://myrmecophiles.com/ 紆余曲折を経て作りました。宮川さんという知人に助けてもらいつつ、手直ししています。要望があったら教えてください。
私が多肉ガガイモ(ガガイモ亜科スタペリア連)を集めているのは、このブログでも何度か書いた通りである。昨年秋に一戸建てに引っ越す後押しをしたのも多肉ガガイモで、温室で上手く育てたいというのが大きかった。 こんな風に夢中になっている多肉ガガイモ…