断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

チトセ空港で土産物を物色して、旭川ラーメンを食べて、本屋で「名短篇、ここにあり (ちくま文庫)」を買って飛行機に乗り込む。今朝はシンポジウムの続きに出ようかとも思ったが・・・。ごめんなさい、大原さん。最近は妙に元気なので、二日酔いはなかった。…

Overjoyed

無事に講演終了。予想以上に面白いシンポジウムで、いろいろと勉強になった。私が一番おもしろかったのは「カイアシ類学入門―水中の小さな巨人たちの世界」を編集した長澤さんの寄生性カイアシ類のご講演で、思わず聞き惚れてしまった。魅力的な話をする方だ…

「全国昆虫類地方名検索辞典 北日本編・南日本編」 昆虫学芸員MLで知った。49,875 円・・・。あの・・・。 http://seibutu.zzkt.com/insect/insect01.htm

マレー半島産のまん丸のコメツキムシAgraeus gibberosus。4mmくらい。

ハツカダイコンを収穫した跡にチューリップ、ヒヤシンス、クロッカスの球根を植えた。子供のころからプランターでしかこれらの植物を育てたことがなく、初めての地植えとなるので感慨深い。そういえば先日、アルバイトの学生さんの一人に「タマネギ育ててる…

風邪はなんとか落ち着いてきた。午前中はサッポロでの発表の準備。午後からは昆虫のゼミで、久々に頭を使った。今日は全員が発表者に質問するという形式で、これは良いと思った。ゼミ後、学生さん3名と構内の池にメダカを密漁にいく。私は「採っちゃダメじゃ…

愛媛から帰ったばかりだが、さっそく次の講演準備に追われている。今週末の北大のシンポジウムで「日本の海岸線の甲虫」という話しをする予定。当初は「日本の海岸線の昆虫」で話すつもりだったが、専門外まで含めて調べるには時間が足りないと思い、甲虫に…

今週末が学振の面接ということで、農学部生某研の学生さんが練習に来る。4分というのはあまりに短い。その短い間で専門外の人に自分の発表を理解させるというのは難しく、学会発表よりよほど工夫が必要だろう。最後まで手直しし、100回は練習をしてほしい。…

瀬島君宅で寝坊。午前中の同定会へ駆けつける。ヒゲブトハネカクシは私の担当だったようで、数名の方の依頼を片付ける。標本を送っていただくより、ずっと楽でよい。昼に中島・上手従兄弟と寿司を食べに行き(本当はうどんのつもりだった)、午後からは講演…

朝いちばんの飛行機で松山へ。森本先生と山本君が同じ便だった。会場へ着くや否や、幹事会で新編集委員としての挨拶をさせられる。午後から講演を聞き、それからシンポジウム「昆虫分類学者のタマゴ、未来を語る」が始まる。 最初に私が基調講演として、「昆…

今日もひたすらにPPTの作成と手直し。ハネカクシ分科会で話すタイの採集記は思いのほか面白い写真がたくさんあって、作りながら楽しめた。明日は昼すぎにノミバエの発表、夕方近くにシンポジウムの基調講演があって、忙しくなりそうだ。とくに後者は司会もや…

昼過ぎまで眠り、風邪はかなり良くなった。急激な冷え込みと疲れが祟ったのだろう。 ひたすらに発表の準備。シンポジウムの内容は「タマゴ」に対する激励のつもりだが、嫌味にならないか苦心して練っている。19時ごろにイザウラさんが遊びに来たので新しい博…

九大のフロントなんとかという制度(いちいち不要な英語を使わないで欲しい)で、理学部のM1の学生の指導を少々することになり、今日の午前中はその発表を聞いた。結果はまだまだ・・・・だが、分子系統と行動観察という地味な研究であるにもかかわらず、な…

以前に少しふれたが、ドイツの院生と共同で研究を始めている。その彼は最初にアメリカの某大家に標本を送ったが、なかなか返事がないので私にも標本を送った。私が同定結果を連絡したころに、某大家からも結果が届いたそうだが、聞いたその結果が私と全く違…

就職した際にいろいろな方からお祝いをいただいた。これはさる同士にいただいたお気に入り。断虫亭と金字で書いてある。実物はもっときれいなのだが、上手く撮れず。 細石君が来る。「とにかく絵を描きなさい」と説教する。分類には絵が大事と言われているが…

疲れ気味で油断して先週から風邪を引いてしまった。今週は学会発表があるので、今日は自重して家でゆっくりと休んだ。 同業の研究者に別刷りを送ったら、近頃論文が少ないと叱られた。たしかに全く研究が進んでおらず、自分で採集した新属や新種の記載もでき…

訃報。川で釣り糸が絡まったクロツラヘラサギが見つかり、ようやく保護されたと思ったら死んでしまったようだ。世界に2000羽ほどの貴重な種で、日本には冬鳥として飛来する。自分でやっていて何だが、釣りというのは罪な遊びである。自然のなかで行う遊びす…

珍奇な好蟻性アリヅカムシの一種Colilodion sp.。好蟻性とはいってもアリとの関係は一切不明。しかし、この形態で自由生活していることはありえないのと、近縁の群が好蟻性であることから、好蟻性と判断している。だったらどうやって採ったのかというとFIT(…

Samba da Minha Terra

このところ天気がよく、気持ちよい。家から駅へ向かう途中の畑のササゲにウラナミシジミが群れていた。モンキチョウやスジグロシロチョウも多い。 今日もテントウムシと格闘。複雑な問題がいろいろとあって、学名は思っていたものとは違ってしまった。単純に…

Tasty Pudding

二日酔い、というか朝起きてもまだ酔っていた。酔い覚ましに石灰を撒いた畑を耕し、タマネギの苗を植える。本当は石灰を撒いたあとにもっと放っておかなければいけないのだが、タマネギの苗がヘタってきたので仕方ない。根が傷まなければよいのだが。 先日、…

午前中は代休をとり、ラッカセイを収穫し、植わっていたところに石灰を漉きこんだ。思ったより全然実の数がなく、ちょっとがっかり。しかし、世にも不思議なラッカセイの実の成長を目の当たりにできたことは収穫だった。先日の中尾佐助の本で、ラッカセイと…

今日はテントウムシの同定に右往左往した。5mm程度の大型種だが、図鑑に出ていない。全くの専門外なので、どこから手をつけてよいかわからない。博物館にある佐々治先生の文庫と昆虫学教室の文献を探し、最後に佐々治先生の標本(同定ラベルは付いていないが…

(c)小松貴 (c)小松貴

昨年タイのカオヤイ国立公園でタイワンシロアリの一種Odontotermes indrapuensisの巣から採集したノミバエの一種Clitelloxenia perdosetae Disney。シロアリの菌園を掘って出したもので、個体数は少なくなかった。下はその野外写真で、やはりハエらしく脚を…

朝から畑の様子を見る。脇にクロナガアリの巣があって、この時期はせっせとイネ科の種子を運んでいる。まだうすら寒い朝からゆっくりと行列を作って草地を往来する健気さには心を動かされるものがある。ところでこのアリ、外に出て働くのは春の一時期と秋だ…

昨日はよく眠れず、昼に起きる。昼の支度を済ませてすぐにホームセンターへ出かけ、タマネギの苗を一束買う。この時期、50本500円程度で、どこにでも苗が売っていることを最近知った。そういえばこのごろ近所の畑に鉛筆のようなタマネギの苗が植わっているの…

今日も朝から天気が悪く、よく寝たのに何もかも億劫な気分だったが、そこに北大時代の先輩の広永さんから電話があり、「お魚パーチーやるから来るぢゃや」とのこと。遠方より友あり、糸島に魚の買出しに行ってきたそうだ。足取りも重く、西新へ。そこにいた…

夜の中洲を歩いていたら、橋の上で「はぁー、ひゃぁー」と叫んでいるサングラスに横分けのおじさんがいて、何ごとかと思ったらMarvin Gaye(マービン=ゲイ)のWhat's Going Onを歌っていた。自己満足極まれりといったところが笑いを誘い、気が利いている。同…

沖縄何とか如とかに勤めている大野さんという北大時代の先輩が同僚を伴って研究の相談に来るというので、雨天の低気圧だったこともあり、どんよりとした気分で待ち構えていた。来てみれば、同僚というのは昔に昆虫学会で会ったことのある貴島君と九大昆虫の…