畑に
思いがけず実験の日々
年度末なのでいろいろとやることが多い。締め切りも山積している。そこで、今月はできるだけ出張をいれず、自分の仕事をやろうと心に決めた。しかし最近になって、某君が学会に向けて実験を始めるというので、集中的に実験指導を始めることになってしまった。最初は、「こっちにも予定はある。間に合わないなら勝手にしろ」と切り捨てようと思っていたのだが、その発表は共著でもあるし、しきりに反省する本人の顔を見て仕方ないと重い腰をあげた。実験のほうは奇跡的に順調で、ほとんど経験がないにもかかわらず、手先が器用で失敗が少ない。これで失敗続きだたら「ほら、やっぱり間に合わないよ。やめよう」という選択肢もあったのだが、幸か不幸か最後までやることになりそうだ。
最近は毎日のように星野君が来て標本を作ってくれている。個人的なアルバイトである。
予防接種
タイタン
上空を飛ぶリボンヤママユを見上げていたら、幕に何かがぶつかる大きな音が。振り向くと信じられないほど大きなタイタンオオウスバカミキリがいた。むんずとつかんでその大きさにさらにびっくり。思わず声をあげた。
今回はちょうど、この時期にぶつかった。雨の日の深夜だけ灯火に飛来するという。現地で案内してくれた人がしきりに勧めるので、条件の良い日に遅くまでがんばってみた。結局、7日間で1頭だけだったが、かなり大型の個体を採集することができて感激した。
帰国
1月26日から今日までフランス領ギアナに滞在していた(現地滞在期間は1月27日から2月9日)。主目的はツノゼミで、かなり新しいものがたくさん採れた。100種くらいは見つかっただろうか。そのほか、グンタイアリの共生者でかなりの収穫があった。
とにかく雨が多く、滞在中の時間の半分以上は雨が降っていた。日中に雨に降られずに採集できるのは、長くても数時間。数十分から1時間おきに雨が降るのが当たり前で、雨を気にせずに採集する習慣が身に付いたように思う。
秘密計画
年が明けてずっと原稿を書きつつも、別の計画へ向けた仕事も進めていた。微小なハネカクシをひたすら展足し続けるという作業である。そして3日前から撮影を開始し、今日ようやく無事に終了した。本当に疲れた・・・。明日は昼から久留米で展示の撤収なので、のんびりとする予定。
ひさびさ
今月末から2週間フランス領ギアナに行くので、その前に終わらせることがたくさんあって、忙しい。
13日に城戸さんと堀田君に手伝っていただいて、図書館でやっている展示の入れ替えをしてきた。今回は甲虫に代わって、トリバネやモルフォを中心としたチョウである。図書館の方にずっと昆虫でいいですと言われているくらい、なかなかの人気のようである。
昨日はひさびさに畑に出かけた。もうすぐ雪だそうで、できるだけ葉物野菜を採った。ダイコンはだんだんと減ってきた。もうスが入り始めている。
一年の計
今年は元旦から研究を開始した。一年の計は元旦にありというわけである。とぎれとぎれにやっていたヒゲブトオサムシの記載もかなり終りに近づいた。
大学が始まって、あわただしい毎日が続いているが、少し落ち着いてきた。
この3連休はしっかり研究したい。