断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

無事にペルーから戻りました。目的はグンタイアリの調査で、同行の島田さんのおかげもあって、かなりの成果がありました。一番嬉しかったのはNomamyrmexという珍種のアリからかっこいいハネカクシを山ほど採ったことでした。下の写真はEciton burcheliiという普通種で、これからもいろいろ見つかりました。

グンタイアリは夜の仕事なので、昼間はぶらぶらとツノゼミも探しました。100種くらいは見つかったでしょうか。これもなかなか面白かったです。写真はヨツコブツノゼミの一種Bocydium sp.。

最初に泊まったShimaという渓谷がチョウの多いところで、朝起きて<あるもの>をその辺にしておくと、色とりどりの何十種というチョウが集まりました。かさばるのと時間がないのとで1日2、3頭と決めて、あんまり採りませんでしたが、展示用のチョウにも目を向けました。一番嬉しかったのは、道端の獣糞に来ていたピカピカのアミドンミイロタテハAgrias amidonを手づかみで採ったときでした。写真はルリオビタテハの一種Archaeoprepona demophon(?)で、すばらしく力強い立派なチョウでした。

Shimaでは月齢がよかったので、灯火採集もやりました。スズメガとヤママユも少し採集しました。ヤママユの種数の多さにはびっくりしました。写真はそれぞれ1頭だけ採れたスズメガです。左側のCocytius luciferは巨大な種。右側のEuryglottis aperは非常にトゲトゲフサフサしています。

標本の大部分は輸出許可待ちで、うまくいけば1か月後に届く予定です・・・。届かなかったら男泣きに泣きます。