断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

努力論

金尾君が大変な力作の原稿を作り上げた。素晴らしいとしか言いようがなく、息をのんだ。数々のきちんとした絵に彼の膨大な労力を感じるとともに、この4年で十分に成長してくれたことを嬉しく思う。下手な修士論文よりずっとすごい。この1年は博士論文の追い込みになる。がんばってほしい。

ところで、彼の絵や図版を見ると、Filippo Silvestriを思い出す。

日頃から学生には、できるだけ時間をかけた大きい論文を書くように言っている。とくに分類学では、時間をかければ良いものができる。私の場合は、なかなか採れないという材料の特性もあるけれど、細切れで出し過ぎた。その轍を踏んでほしくないという思いもある。

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