タイ休暇
今日までバンコクにいた。明日からゲンカチャン国立公園(これまで、「カエンクラチャン」と呼んでいたのは誤りでした)に少し滞在し、好蟻性昆虫を調査する。
一昨日から昨日まではシラチャの牛島さんにお世話になって、牛島さんのご近所の山でツノゼミを撮影してまわっていた。初めてカメラに収めるものがいくつかあって、実りある調査となった。しかも、また変なのが採れたりして。
今日はタイ在住のマメコさんの案内で、小松君と一緒に、バンコクの南にあるパパデンという湿地帯に行って来た。ここでも面白いツノゼミを見つけることができ、楽しかった。ベタ博物館を見たり、川のナマズに餌をやったり、魚と縁のある一日でもあった。
明日からの調査では、標本が足りないAenictus binghamiのハネカクシを絶対に採集しなければならない。それと、大きなクワガタが採れたら嬉しいな、などとも考えている。
超然
明後日からタイに出かけるのだけど、その前にやるべきことが目白押しで、なにから終わらせてよいやらで、もはや諦観の境地である。昔偉い先生に「締切とは破るためにあるんだよ」と教えられて以来、偉くもないのにその教えを守っている。でも学生の論文は最優先で見る私は偉い。
昨日高橋名人にいただいたヒゲブトオサムシを撮影。これを最後にストロボを外して旅行鞄に詰める。
Stenorhopalus apicalis
有言の帰宅
小松君が無事にチェコとフランスの外遊から戻ってきた。無言の帰宅でなくてよかった。
向こうの虫屋さんから標本を預かってきてくれ、こんなものを交換でいただいてしまった。モロッコの好蟻性甲虫がすばらしい。左のミツギリゾウムシは交換ではなく同定依頼。半分手元に置いて良いとのことで、嬉しい。
嬉しかったのは、極珍のSatrapesというエンマムシ。トビイロシワアリの巣にいるようだ。さっそく撮影。
私が博士論文で扱ったPellaの近縁属、Myrmoeciaの一種、M. confragosaもくださった。私からすればそのへんのクワガタなんかよりも100倍かっこいい。
勝手に昆虫学会の大会企画案
今年の昆虫学会大会の各種の企画が決まったようだ。新しいことがいくつかあって、面白そうだ。
http://www.ipc.shimane-u.ac.jp/insect-eco/gakkai.html
しかし、私が大会長だったら、今の時代にあえて種概念シンポジウムをするだろう。気鋭の実践分類学者が司会者で、割烹着を着て、女装して、「種は有ります!」、「200種記載しました!」と叫んで、とりあえずさめざめと泣く。とにかく昆虫学会には笑いが足りない。
ところで、会場は僻地にあるらしいので、宿と交通手段が心配。東広島市といわれても土地鑑がないので、宿泊にはどの駅の近くがいいとか、おすすめを教えてほしいところ。大会長、お願いします!
高橋名人
いつも良い虫の標本を送ってくださる高橋敬一さんから、今日は思わぬものが届いた。これまで属単位で持っていなかった珍種のStenorhopalus apicalisという種である。これでアジアのヒゲブトオサムシの仲間は全属揃った。感謝感激。
火祭
週末に東峰村にホタルを見に行ってきた。その晩は「竹棚田」という棚田の名所で、「火祭」というのが行われていて、ついで見てきた。棚田の曲線にそって、灯りが並べられるというお祭り。ホタルはたくさんいたけど、この人出で、車の明かりが多く、あまり落ち着いて観察できなかった。
翌朝、国定公園の「岩屋堂国定公園」というところを少し散歩した。なかなか趣のあるところだった。
蹉跌ではない
「ここ『多々羅』っていうんですけど、川で砂鉄が採れたんですね」
「そうですね」
という会話をする夢を見た週末。
畑近況
自宅の畑。今年はトマトをやめて、エダマメをうえまくった。収穫が重ならないよう、1週間ごとに畝を変えて、種を蒔いている。
ゴーヤーも大きくなった。3品種植えている。
大学の畑。こちらの枝豆は不調。日当たりが良すぎ、気を抜くと乾いてしまうのが原因のようだ。たぶん収穫はあまり見込めない。
トマトは順調で、こちらは強烈な日当たりのよさが功を奏している。芯が止まってしまったトマトも、脇芽を伸ばして成長を再開した。どうやら「千果」は多肥に弱いようで、用意した土に最初から肥料が配合されていたため、それによって、おかしな成長になってしまったようだ。
今日のNANAちゃん。
自炊
最近は自炊している。本をPDF化するわけではなく、本当に自炊。
節約になるし、なかなか楽しい。今日はちゃんぽんを作った。野菜をたくさん食べられるので、近所にリンガーハットがなくなってしまったこともあり、週に2回か3回はちゃんぽんになる予定。