ドジョウ掬い
ラオスとタイ
4月27日から5月5日までラオス、5月5日から5月8日までタイにでかけていた。
ラオスは今回で2回目だが、きちんと採集するのは初めて。漠然と北タイと似たようなものだろうと考えていたのだが、その予想は裏切られた。より東アジア温帯的で、中国の要素が強い印象を受けた。
ラオスもタイも大旱魃の影響で、かなり虫が少なかった。狙いはツノゼミだったのだが、それでも素晴らしいものがいくつか採集できた。来年は3月ごろに行きたいものだ。
地震
金曜の深夜は地震の警報で眠れなかった。週末は研究をしようと思っていたのだが、土曜は出勤し、標本の状態確認と対策の作業に明け暮れた。悩ましいのは桐箱で、どうやって落下防止すべきか頭を痛めている。近い将来の(といっても先は見えないが)移転もあるし、福岡に大きな地震が直撃する可能性はきわめて低いそうだし、一時的なものに血税でどれだけお金をかけていいものか考えてしまう。早く移転して、その先で立派な標本棚に配架したいものだ。
休み明け
朝から書類書きなど。午後から新修士1年生の杉本くんと胎中くんと3人で研究計画の相談をした。これから2人一緒に研究の方向性や進捗状況を相談し、互いに意見をしあってもらうようにした。建設的な相談ができたと思う。
それから岩崎くんや上野さんが来て、来月から始まるドジョウ・ウナギ展の準備を始めた。夕方に星野くんとその友達の上木くんが来たので、彼らにも手伝ってもらって、地下室から机を運んで配置した。そして机の上に水槽を15個配置。
結局、21時過ぎまで作業した。最後に運んだ机が60キロ以上あって、岩崎くんと息を切らしながら階段を上って死にそうになった。ぎっくり腰というのはこういうときになるのではないかと思った。
昆虫学会おわる
26日から大阪府大で行われていた昆虫学会が無事に終わった。
昨年に続き福富君と長島君主催の「昆虫学会ふれあい昆虫館」
バッタ博士と再会
「昆虫じまん」という小中高生が出品する展示会があり、なかには大人より立派な標本を作っている子もいた。この子は私のラベル作成の資料を読んで作ってくれたそうで、うれしかった。
今年は学生はポスター主体で、みんながんばっていた。見るからに頭抜けていた有本君のポスターが受賞した。
私は2題発表した。1つは「好蟻性ハネカクシにおけるアリ型形態の多数回進化と前適応」。これはここ15年の調査の集大成なので、かなり面白い自信があった。2つ目は小集会で「好蟻性甲虫に関する最近の発見」。これは虫好き向けで、びっくりするような内容を揃えた。
お世辞も混じっているだろうが、どちらも好評で、いろんな人に面白かったと言われて、素直に嬉しかった。この歳になるとあまり感想を言ってもらえないことが多い。若い人は歳上の先生方にも、面白かったら「面白かった」と言ってあげましょう。