断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

家庭菜園

久々に家庭菜園へ。ナスが一つ折れてしまっていたので、買い足して植え付けたほか、ジャガイモに土寄せ、ダイコンの間引き、雑草抜きなどした。ここには12区画の菜園があるのだが、今年はどこもタマネギが失敗していて、タマネギが膨らむ前に塔立ちしてしまっていた。唯一成功したのはうちは極早生だけで、うちも早生は塔立ちしてしまったので、ニ畝分を抜き捨てた。寒波と春の極端な暖かさの影響なのではないかと思っている。
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昨年、かなり虫にやられたエダマメだが、今年は株間を空けて、風通しを良くしてみた。
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ピーマンとシシトウは昨年良かったので、多めに植えた。
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ダイコンはナトビハムシなどのハムシの楽園になっているが、秋のダイコンハムシよりははるかにマシなので、放っておくことにした。
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ジャガイモは試験的に一畝をナス科(ナス)と連作してみたが、たしかにその畝は成長が悪い。
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イモが腐ってしまったのではないかと心配していたサトイモは無事に発芽。昨年収穫したイモの残りを植え付けたので、小さい親芋ばかり。親芋の大きさが一株の収量に影響を与えるので、どこまで大きくできるか少し心配。
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ソラマメは適当に放置していたが、ヒゲナガアブラムシも現れず、順調に育っている。今日は早生品種を一部収穫。なかなかよくできている。
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ドジョウ掬い

ドジョウとウナギの展示の準備を進めている。昨日はオオシマドジョウを探しに大分へ。なかなか採れず、最後にようやく展示に使える5匹を岩崎君と中島さんが捕まえてくれた。
それから、ヤマトシマドジョウを探しに福岡南部へ。素晴らしい場所で、私でも大物を捕まえることができた。
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それから展示室の水槽へ。なかなか良い感じに準備ができた。本開催は23日からだが、ドジョウの展示は完成しているので、いつでもご覧ください。
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ラオスとタイ

4月27日から5月5日までラオス、5月5日から5月8日までタイにでかけていた。

ラオスは今回で2回目だが、きちんと採集するのは初めて。漠然と北タイと似たようなものだろうと考えていたのだが、その予想は裏切られた。より東アジア温帯的で、中国の要素が強い印象を受けた。

ラオスもタイも大旱魃の影響で、かなり虫が少なかった。狙いはツノゼミだったのだが、それでも素晴らしいものがいくつか採集できた。来年は3月ごろに行きたいものだ。

 

地震

金曜の深夜は地震の警報で眠れなかった。週末は研究をしようと思っていたのだが、土曜は出勤し、標本の状態確認と対策の作業に明け暮れた。悩ましいのは桐箱で、どうやって落下防止すべきか頭を痛めている。近い将来の(といっても先は見えないが)移転もあるし、福岡に大きな地震が直撃する可能性はきわめて低いそうだし、一時的なものに血税でどれだけお金をかけていいものか考えてしまう。早く移転して、その先で立派な標本棚に配架したいものだ。

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休み明け

朝から書類書きなど。午後から新修士1年生の杉本くんと胎中くんと3人で研究計画の相談をした。これから2人一緒に研究の方向性や進捗状況を相談し、互いに意見をしあってもらうようにした。建設的な相談ができたと思う。

それから岩崎くんや上野さんが来て、来月から始まるドジョウ・ウナギ展の準備を始めた。夕方に星野くんとその友達の上木くんが来たので、彼らにも手伝ってもらって、地下室から机を運んで配置した。そして机の上に水槽を15個配置。

結局、21時過ぎまで作業した。最後に運んだ机が60キロ以上あって、岩崎くんと息を切らしながら階段を上って死にそうになった。ぎっくり腰というのはこういうときになるのではないかと思った。

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マレーシア

3月30日から4月7日までマレーシアに出かけていた。例年、この時期は雨の時期の始まりで、虫が多いのだが、今年はいつになく雨が少なく、とくに低地林はカラカラで、虫の影がほとんどなかった。

いくつか目標があったのだが、こんな条件にもかかわらず、大切なひとつが無事に果たせてたのは幸運だった。また星野君の引きの強さで、ヒゲブトオサムシのすばらしいものが2種も採れたのはたいへん嬉しい成果だった。

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昆虫学会おわる

26日から大阪府大で行われていた昆虫学会が無事に終わった。

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昨年に続き福富君と長島君主催の「昆虫学会ふれあい昆虫館」

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バッタ博士と再会

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「昆虫じまん」という小中高生が出品する展示会があり、なかには大人より立派な標本を作っている子もいた。この子は私のラベル作成の資料を読んで作ってくれたそうで、うれしかった。

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今年は学生はポスター主体で、みんながんばっていた。見るからに頭抜けていた有本君のポスターが受賞した。

私は2題発表した。1つは「好蟻性ハネカクシにおけるアリ型形態の多数回進化と前適応」。これはここ15年の調査の集大成なので、かなり面白い自信があった。2つ目は小集会で「好蟻性甲虫に関する最近の発見」。これは虫好き向けで、びっくりするような内容を揃えた。

お世辞も混じっているだろうが、どちらも好評で、いろんな人に面白かったと言われて、素直に嬉しかった。この歳になるとあまり感想を言ってもらえないことが多い。若い人は歳上の先生方にも、面白かったら「面白かった」と言ってあげましょう。

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アビ叫喚

去年の冬にシロエリオオハムの死体をいただいたのですが、どなたにいただいたのかわからなくなってしまいました。お心当たりの方はお知らせください。(頑張って思い出し中。)

記憶にあるのは、
オオミズナギドリの死体拾いました!」
「あ、これアビ類ですよ。オオミズナギドリより嬉しいです」
という会話があったことです。

私に水鳥の死体を下さった記憶のある方はよろしくお願いします。
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梁君

台湾の梁君の研究も無事に終わった。絵を教えたり、ハネカクシの同定を教えたりした。なかなか絵がうまく、虫を見る目も鋭く、素質がある。今回の学会でものすごく面白い発表をするので、昆虫学会に来る人はぜひポスターを見てください。

梁君の彼女は現在、比較社会文化研究科の大学院でヤドリバエの分類をやっており、今回の訪日は彼女に会いに来るという意味もあったようだ。

明日から私は昆虫学会。いろいろと仕事が終わらず、期間中にも執筆やらに追われることになりそうだ。

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研究。。。

このごろは研究している。台湾から梁君という学生が来ており、彼に教えつつ、私も解剖と絵描きを再開した。そして今日は2新種分の絵と記載を書き終えた。ひさびさに充実感がある。あと1日くらいで完全版になりそうだけど、ドイツ人の共著者(生態学者)の分類学練習用に投げてみることに。

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