論文出版 Nature Communications
Evidence for social parasitism of early insect societies by Cretaceous rove beetles.
Shûhei Yamamoto, Munetoshi Maruyama & Joseph Parker
Nature Communications 7, Article number: 13658 (2016)
うちの山本君がやってくれた。こちらも長年、共生者の形態を見てきてよかった。そしてなによりJoeのおかげ。
たこ焼き府
先週末に大阪市立自然史博物館で日本甲虫学会が開かれ、久しぶりに参加した。懐かしいみなさんにお会いできて楽しかった。私はヒゲブトオサムシの発表をした。ずいぶんと若者が多く、うれしかった。
最終日の夜に教え子の弘岡君とその彼女に会って、食事をした。結婚届の証人になった。うっかり書き損じをしてしまって焦ったのだが、彼女は肝が据わっていて「ちょっとぐらい違ってってもいいんです」と動じていなかった。未来は明るい。
畑日誌
今日は久しぶりに畑に出かけた。もうやることがあまりないので、しばらく放っておいたのだった。久しぶりに言ってみるとホトケノザなどの雑草がたくさん生えていて、やることはたくさんあった。今日は現在の畑の全記録。2列、
1列目(11畝ある)
奥から、サトイモ、小松菜モドキ(タイの種)+レタス、カイラン菜(タイの種)+水菜
芽キャベツ+ブロッコリー、タマネギ。ソラマメ
水菜、桜島大根、ふつうの大根
大根、桜島大根
2列目(12畝ある)
タマネギX2、ニンジン
エンドウ、大根、ソラマメ
レタス、タマネギ、ブロッコリー(スティックセニョール)
ニンジン、聖護院ダイコン、ソラマメ
黒髪山
水曜日は佐賀の黒髪山へ。登山口から山頂までずっと広葉樹林が続き、頂上付近には鎖場があったりして、美しくとても楽しい山だった。
結婚式
教え子の藍子様の結婚式に参加した。最初に指導した卒論生の一人で、感慨深い。旦那さんは釣りが好きとのことで、いつかご一緒したい。
乾杯の挨拶をしたけど、ラジオや講演会より緊張した。若者ばかりの結婚式で、親族以外では私はかなり年上だった。
Cryptocephalomorpha ダエンゴミムシ
そういえば、「情熱大陸」に出たときに、最初のほうで、サソリを持ちながら興奮気味に解説した虫が、論文になった。
Host record of the myrmecophilous carabid genus Cryptocephalomorpha (Coleoptera: Carabidae: Pseudomorphinae) with description of a new species from Thailand
Munetoshi Maruyama, Takashi Komatsu, Watana Sakchoowong
Entomological Science, Volume 19, Issue 4 October 2016 Pages 448–451
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/ens.12208/abstract
畑近況
夏の忙しさで放置して、気が付いたらひどいことになっていた我が畑だが、このごろは毎週来ているおかげで、かなり畑らしくなってきた。
手前の畝から、左奥の青い箱までが私の畑。結構広いのです。
大根。9月上旬に一回蒔いたのだが、すべて虫にやられてしまったので、10月初めに蒔きなおしたもの。暖かいときに成長期を逸したので、あまり大きくはならないだろう。
スティックセニョール。花が咲き始めると春まで無限に採れる経済的な野菜。
ラッカセイは網をかぶせたが、アライグマにほとんど盗られてしまった。来年は目の細かい網を張るつもり。
通販で買ったタマネギの苗だが、いまいちだった。昨年は失敗したので、あまり期待していない。最近は密植法というのが流行っているので、やってみた。
水菜やミャンマーで種を買ってきた野菜(小松菜に似たものと、カイラン菜)。
チューリップとカニ
予算執行の関係で人探しが必要で、この1週間はそれに奔走していた。無事に5人の方々に来ていただくことができることになった。12月から一挙に作業が進みそうだ。
昨日は毎年恒例のチューリップの植え付けを行った。
また、大学の近所に住んでいる安武さん(お父さんが漁師さん)からとれたてのガザミをいただいた。ゆでて食べたが、実がぎっしりと詰まっていて、絶品だった。
ミャンマー調査
9月6日から25日までミャンマーに出かけていた。初めてのミャンマーで、しかもこれまでに経験のない大変な奥地に行くことができた。虫の成果はいま一つだったが、大変貴重な経験ができ、面白かった。ミャンマーの人々はすばらしく、また行きたくなった。来年も必ず行くことになるだろう。
近刊のご案内
8月25日前後に2冊の新刊が出ます。予約開始していますので、ぜひ!!
ーーーーーーーー
『憧れの虫たち わくわく昆虫記』(講談社)
山口進さん撮り下ろしの美しい写真とともに、私が幼少期に憧れた虫にまつわるエッセイを書いています。小さいときに虫が好きだった人たちが童心に返る一冊です。
ーーーーーーーーーー
『だから昆虫は面白い くらべて際立つ多様性』(東京書籍)
全カラーで、これまでにあまり紹介されてこなかった世界の面白い虫を紹介しています。若者研究者による新種発見・発表のエッセイも読み応えあり。ぜひご購入ください。