断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

このところ忙しい。一体なんなのだろうか。まだまだ当分、忙しい。13日から22日までインドネシア調査なので、その前にやることが山積している。

4月から科博の特別研究生になることにしたので、その書類を急いで作る。なぜか出身大学院の研究科長の公印付き推薦書が必要なので、急いで諏訪先生と北大の教務にお願いしたりした。教務のほうも理由がわかならいと出せないとのことで、書類を北大へ送ったり…。

実験も絶え間なく続いている。とりあえずインドネシア前にデータだけ吸い出して、あとは論文書きに専念したく、別の仕事の合間を縫って、実験作業も進めている。実験によっては数時間、手の離せないものもあって、合間を縫うわけにはいかないこともある。

ヒメサスライアリ属Aenictusの分子系統に関して、橋本さんのお口添えがあって、山根さんにもご協力いただけることになった。好蟻性ハネカクシが見分けていた"Aenictus laevigatus"の各レースの標本を山根さんに送って見て頂いたりもした。1つは山根さんも認識されていないものだった。もちろん、それが本当に独立したものかどうかはまだわからない。

ケアリ属Lasiusの分子系統の追加データ取りもまとめて行った。種によってなぜかPCRが増えないものもあって、予想以上に難航。しかし結果的にはなんとかなりそう。その前にお金がかかりすぎた。

タクサの編集もほぼ完全に終了した。あとは冊子型になった最終校を見るだけ。出来上がるのが楽しみだ。

博士論文の一部、旧北区産クサアリハネカクシPellaの論文の初校がもうすぐ出そうだ。2月中に出版に持ち込みたい。それに伴い、日本産種の解説を3月末発行の「甲虫ニュース」に掲載してもらう予定で、その原稿を編者の鈴木さんに送った。その号には、同時に、FIT採集法に関する記事も掲載してもらうことになっている。2つの原稿を数時間で書いてしまった…。ミスが怖い。

今日は皇居の昆虫調査の報告書に関する仕事もした。過去の報告書のデータと標本を照らし合わせ、「皇居初記録」にコメントしたり、誤同定を直したりと、細かい虫だけに難しい問題が多い。

鶴君にお願いして、北大におきっぱなしにしてあったヒメキノコハネカクシSepedophilusの標本を送ってもらった。先日東京に遊びに来てくれた愛媛大学の片山君の卒論・修論の材料に使ってもらうためである。こちらが複数の方にお借りしていたものもあり、少し肩の荷が下りた気分だ。

今月6日から台湾のクジラ研究者が自分のいる部屋に来るそうだ。いつの間にか部屋全体が自分のもので溢れてしまったので、これから掃除をしなくては。

こんな感じで忙しい毎日です。