断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

このごろ雨で寒い。花冷えというやつだ。数日前に元気に活動を始めたクロヤマアリとクロオオアリも引っ込んでしまっている。

ベルギー王立博からヒラタアリヤドリ属Homoeusaの標本を借りたのだが、アジアのヒゲブトオサムシの同定依頼が一緒に送られてきた。一つ珍奇なものが入っていて、その造形美にしばし目を奪われた。これぞ虫屋にとっては目の保養。Cochliopaussusという属の新種である。

佐々学氏の訃報が入った。遺体が献体されるということも報じられている。

午後から実験、Aenictus各種をシーケンスにかけた。また、すでにシーケンスした各地のクロクサアリを見てみた。標本を顕微鏡で見ていないのでなんとも言えないが、見た感じ大型の個体からなる巣では、少なからぬハプロタイプに違いが見られた。とりあえずは中野と小金井の個体のデータを取ってみることにした。伊藤さんから香川の3巣の計測値を頂いたが、なんとも言えない結果だった。ただ、今回中野で見つけたような大型の個体はいないようだった。

気付いたら22時をまわっていた。夕飯はホッケ定食。麦焼酎を買って帰宅。

蟻研のメーリングリストを立ち上げた。現在、思いつく人のメールアドレスをリストに追加している。ご希望の方はご連絡ください。