断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

朝起きてヒマワリに水を遣り、ボーっとトイレで「岩田久仁雄:本能の進化」を読む。最初から読むわけでもなく、パラパラの気になったところを読んでいたら、だんだんと”隙間”がなくなってきた。本当に良い本。岩田久仁雄の著作でとくに一冊を選ぶとしたらこの本に限る。そういえば、マレーシアに行ったとき、小松君がやたらめったらハチに詳しかった。この本を読んだのだろうか。

ちなみにヒマワリの蕾がだんだんと膨らんできた。キイロテントウも数を増し、幼虫も目立ってきた。幼虫の成長の早さに驚いた。また、あちこちに卵塊があるが、卵が真っ白なのには驚いた。うどん粉病の斑点のなかでは、目を凝らさないと見つからない。

科博では編集の仕事に終始した。久々に実験室に行き、来週からの実験を考える。

夕方、福富君が来る。飲みに行きたいが、仕事があるので、20時までどこかで時間をつぶしてもらい、20時半に大久保で落ち合う。お好み焼きの店で、なかなか美味しかった。

今日の写真はUlu GombakのハリナシバチTrigona sp.(?)。ミツバチ科ハリナシバチ亜科に属する昆虫で、その名のとおり針がない。同亜科は世界の熱帯に分布し、南米において圧倒的に多様性が高いが、東南アジアでもよく目立つ昆虫である。また、送粉昆虫としても重要な役割を果たしているらしい。初めて熱帯(マレーシア)に行き、この仲間を見つけたときには、熱帯にきたことを実感したものだった。図鑑で知ってはいたが、汗を舐めにやってきたり、人家の軒先に巣を作るなど、身近な昆虫であることはマレーシアで初めて知った。樹脂で巣を作る習性があり、横に伸びた管状の巣口を作るものが多い。写真は巣口で飛び立つ機会を待つハリナシバチだが、この種の巣口は立派で、直径5センチ、長さが30センチ以上あった。ちなみに、ミツバチ科だけあって、蜜を集め、味は種によって全然ちがうとのこと。不味いものもあるらしいが、いつか味わってみたい。

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