断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

午後からMargaretさんのレクチャーを見に行く。BM(ロンドン自然史博)が導入した標本撮影・公開に関するシステムの紹介。ロンドンからの中継で、向こうのcuratorの人がしゃべっていた。したがって、実際の演者はBMのcuratorともいえる。BMにあるPC(標本撮影のカメラがつながっていて、そのカメラ用のソフト入っている)にMagaretさんがアクセスし、Magaretさんが実際にソフトを操作しながらレクチャーを行っていた。

撮影はほぼ全方向から行う。非常に深度のあるカメラなので、画像合成は行わない。できた写真ファイルは3Dとして、あたかも実際の標本を扱うようにPCの画面上で「観察」できる。要は撮影した画像ファイルを利用者に送ることにより、標本の発送を行わずに済ませるというものである。解剖を必要としない場合には十分な情報が得られるであろう。撮影もあっという間だったので、人件費コストも少なそうだ。

ようやく北隆館図鑑の校正を送り返す。中根先生による解説の訂正だが、同定ミスが数種あり、そのうち3種は未記載種に名前をあてていた。したがって学名の表記は「Zyras sp.」などとならざるをえないのだが、これで大丈夫なのだろうか。

Disneyさんにお願いした社会性昆虫関連のノミバエの別刷りが届く。早い! Natureの別刷りもあった。ちなみに社会性昆虫関連だけで39本、厚さ2.5センチ。さらに4本が印刷中だという。もちろん同氏の専門はノミバエ全般なので、これらの論文は同氏の業績のごく一部にすぎない。

写真はマレーシアのEndau Rompinで見つけたものすごく気持ち悪い蛾の幼虫(たぶんマダラガ)。

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今年のANeT(北インド)の日程が決まった。ちょうどよくて嬉しい。これにより、この秋の旅行計画はバッチリ。

  • 9月15~17日 昆虫学会(神戸)
  • 9月20日頃~ 調査(タイ)
  • 10月8日 友人の結婚式
  • 10月9日 インドへ出発
  • 10月10~13日 ANeT
  • 10月14日~ インドで採集し、日本経由でアメリカへ。