断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今日から一泊で大阪の安藤さんと大分県某所へ採集にお誘いいただいた。安藤さんはゴミムシダマシがご専門で、今回はその珍種が目的。私は九州で初めての山での採集だったので、なんでもいいから環境を見ておきたかった。福岡空港で合流し、レンタカーで大分へ向かう。
目的地へ着く直前に大分名物のだんご汁を食べ、途中の伐採地に寄る。伐採地を少し歩くとハルニレの倒木があり、キュウシュウキンヘリタマムシが来ていたが、手で掴もうとしたら見事に逃げられてしまった。
それから本命の山へ。素晴らしい森に驚く。案内所では原生林を謳っていたが、おそらく古い二次林だろう。今回は夜の見回りが目的なので、とりあえず歩き回って下見をする。アメイロケアリが採りたかったのだが、ブナの根元を掘っても全く見つからず。わずかにヒゲナガケアリが採れたのみ。

夕方、福岡のUさん夫妻と会い、一緒に近くのレストランで豊後牛の定食をいただく。酷い雨が降り出したので、夜の採集を諦め、Uさんのご案内で温泉に行く。鉄色のにごった温泉で、なんだか効きそうな感じがした。それから国道へ降りて、ローソンでビールを買うついでにLの字の下にいたシロスジカミキリを採集。
山へ戻り、テントの中で安藤さんと飲みつつ話ししていると、雨がやんできた。ダメとは思いつつ、2時間ほど朽木をみて回る。最悪の状態だったが、ものすごく虫の多い森で、簡単に50種ほどの虫を採集でき、久々の日本の森を楽しむことができた。