断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

進化学会終了。初日(一昨日)に自分の発表をして一安心し、あとは人様の発表を落ち着いて聞くことができた。私の参加したワークショップ『DNA分類が解き明かす知らざれる生物多様性の姿』は想定していた以上に多くの人が集まって、人の集まりという点では大成功だったのではないだろうか。進化学会に「分類」を持ち込んだという点でも良い企画だったと思う。また、最後の厳しい質問に対する企画者奥山さんの返答は秀逸だった。ただワークショップに2時間の割り当ては少々短く、総合討論の時間がなかったのは残念だった。
自分の発表については、生態研の学生さん数名に感想を聞いてみたところ、内容については悪くはなかったが、スライドの字が細くて見にくかったとのこと。これは大変良くないことで、後ろの方に座っていた方にはお詫びしたい。ゴチックが嫌いというわけではなく、PPT2007のデザインをそのまま使ってしまった。なお、信州大のU君によると、「笑いが中途半端でした」とのこと。関西人は厳しい。いずれにしても準備不足だった。学生には「1ヶ月前に準備を終わらせるように」と言っているのに。深く反省。
翌日(昨日)は午前中から浅草に行って並木藪で蕎麦を食べ、道端で牛スジを食べ、それから駒場へ駆けつけ、『進化で日本を考える』という面白い公開講演会を聞き、終わってすぐに赤羽のまるます家に行ってうなぎを食べた。飲み食いはさておき、公開講演会の3つ目の講演「方言から日本語のルーツを探る」は、普段聞くことのない内容で、大変貴重な経験だった。「日本語のルーツは結局まだ良くわからない」という点は、残念なような、昔の本の知識で乗り遅れていないことに安心したような。
今日は午後のMEGA4の使い方教室と早い進化遅い進化のシンポをじっくりと聞かせていただいた。今回は初めての進化学会だったが、なかなか面白かった。