断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

エクアドルで見つけた美しいノコギリカミキリの仲間。
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ノコギリカミキリやウスバカミキリを含むノコギリカミキリ亜科はカミキリ科のなかでも祖先的な形質を多く持つ一群で、夜行性のものが多い。甲虫の夜行性種には地味なものが多いが、ノコギリカミキリ亜科も例外ではなく、とくにアジアとアフリカでは派手なものが少ない。ところが南米にいくと昼行性のものが多く、色彩も派手になる。
2枚目はニセクワガタカミキリ亜科*の一種で、ノコギリカミキリ亜科と同様に祖先的な形質を多く持つ。この亜科の種は世界のどこでも同じような形をしているが、その理由は定かではない。大陸がつながっていた時代に分化し、現在各地で遺存的なのか。それとも移動能力が高く、比較的新しく分布を広げたのか。(エクアドル、Archidona)*ニセノコギリカミキリ亜科と誤記しましたので訂正しました。