■
マレーシアの写真は続きます→
ハリナシバチの一種Trigona sp.。最初にマレーシアに行ったときに感激したムシの一つである。その名のとおり針がなく、刺さないミツバチの仲間である。坂上昭一や井上民二の研究で有名である。現地で実際に見て驚いたのは、その種数の多さである。全く同所的に多数の種が生息している。また、巣から伸びた煙突状の巣口の形も美しいものだった。おとなしい性質だが、入り口の狭い木のうろに営巣していることが多く、巣内を見る機会を得ていない。昔ここで調査していた人は、営巣木を切り倒して巣の中を観察したそうだ。きっと共生生物もいるはずで、私もいつか巣の内部を見てみたい。(Apr 14 2007, Ulu Gombak, Malaysia)