断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

午前中から東京へ飛び、夕方から新宿の京王プラザホテルの上野俊一先生の傘寿(80歳)のお誕生日会へ。先生はメクラチビゴミムシの大家であると同時に、日本における洞窟生物学の先駆者であり、昆虫学の大御所である。上野先生の薫陶を受けた方々が参加し、楽しい会だった。当然のことながら私は最年少の末席で、お呼び頂いて光栄だった。
上野先生は世界的にも有名であるが、私が世界のどこの博物館へ行っても、上野先生の弟子というだけで優遇された。印象的な出来事として、シカゴでチェコのゴミムシ研究者に会った際、その彼が「He (Dr. Ueno) is really a beautiful person」と言っていたことがある。世界中の研究者から尊敬、信頼され、さらには「美しい」とまで評価を受ける日本人研究者はそういないだろう。
いつまでもお元気で、次は米寿のお祝いに参加します。