断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

ビワハゴロモ科Fulgoridaeは熱帯を代表する大きくて豪華なウンカに近い昆虫の一群です。アジア熱帯での繁栄が著しいのですが、南米にも独特なものが多く、とくにPhenacinae亜科の種は成虫の腹部(ときに頭部)から蝋状物質でできた突起を生やす不思議な姿をしています。こんなにもっさりと生やしていて邪魔ではないかと思いますが、おそらく自分の姿をぼかすか、トカゲの尻尾のような効果があるのではないでしょうか。上のPhenax variegataはたまに灯火に飛来しました。下のCerogenes sp.は道端で拾いました。(写真が暗いのは、明るいと蝋の形が飛んでしまうからです。)