断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

昼食は生協でカレイの揚げ煮を食べた。割り箸がひどく曲がっていて、カレイの身を骨からはがすのに苦労し、食べながらイライラした。事務のお姉さんが「30代はイライラするんです」と言っていたが、わかるような気がした。
高校生でトゲアリの社会寄生を研究している井戸田君が進路相談のような人生相談のような目的で遊びにきてくれた。右は理学部の柿添君。アリの生態をやりたいそうなので、香川大か琉球大と薦めた。クサアリの社会寄生も面白いので、それについてもいろいろと話した。
夕方、河野君が帰った。彼にとって思うところの多い旅となっただろう。

弘岡君に重い荷物の一部を渡す。滅多に行けない場所なので、欲張っていろいろ持っていってしまう。ついでに、「きみ、まさかわたくしの名前を知らないのかね」と訊いたところ、すでに昨晩お母さんに「先生の名前間違うたらあかんでー!」と叱られたとのこと。

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同じフトタマムシの仲間で、珍種として名高いAaata finchi。だいたい属名の「アーータ」というのが変。イラン南部からパキスタンのごく狭い地域に分布する。体長は7センチメートルに達し、世界最大のタマムシの一つ。長さこそ東南アジアオオルリタマムシMegaloxanthaに僅かに劣るが、重厚な体つきをしているので、迫力はこちらのほうが勝る。