断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

朝食はパンと卵焼き。ジョーが来なかったが、うるさくてよく眠れなかったので、寝過ごしたという。起こしてやればよかった。
ここの宿には多数の欧米の研究者が滞在しており、その一人から「バクの歩道」でグンタイアリをよく見ると聞いたので、今日はそこへ行ってみた。残念ながら見つからず。もちろん、グンタイアリは毎日引っ越しするので、目撃情報はふつう参考にしかならない。

昼食は鶏肉とジャガイモの煮込み。とてもおいしい。
午後は小松君が見つけたハキリアリの一種Atta sexdensの巣を掘り、菌園からゴキブリの一種Attaphila sp.を採集した。塵捨て場を掘ってみるとコガネムシが住んでいて、いくつか採集することができた。ハキリアリは凶暴で、巣を掘って菌園を篩うという作業により、アリを猛烈に怒らせ、あちこち噛みつかれる。でも楽しい。


かなり疲れたので、夕方はベッドで本を読んだり、ドアの前の花に来るハチドリを観察したりして過ごした。
夕食はまた鶏肉の煮込み。デザートはハウスのゼリー(いちご味)としか思えないものが出て、今でも常食にしている小松君が喜んでいた。ジョーは「子どものころによく食べた」と言っていた。色つきゼリーは、イギリスでも子供の餌のようだ。
下弦の月で、今日も灯火採集は好調だった。掘り起こしたハキリアリの巣の場所から、小松君が変わったアリヅカエンマムシの仲間を採集してきてくれた。