断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

小雨。午後から出勤。昨日のAenictus標本整理の続き。なんとか19時過ぎに終了した。苦手なインドシナの種は、山根さんにいただいた同定標本が役立った。マレー半島の種はどれも容易に同定できるようになった。

それから解剖や絵描きなど。熊本のお土産にいただいた「塩バタどら」がおいしい。食べる前に5秒くらい電子レンジに入れて、バターを少しだけ溶かすとさらにおいしい。

ヒメサスライアリの標本を整理していて、昨年のタイのKaeng Krachanで採集したヒゲブトオサムシが出てきたので、ついでに標本にした。美しい・・・などと見惚れる前に、3種中、2種が確実に新種であることがわかった。Scaphipaussusという亜属(histrix種群)に含まれているもので、キリがないほど新種が見つかる。自分でも10種以上は新種を採集している。昨年はKaeng Krachanでの調査4回目にして、初めて最高の森林環境を見つけてしまった。この2新種もそこで採れた。その前の3回がもったいない…。