断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

おせちもいいけど

教え子の弘岡君のお母さんは、なにかにつけて気にかけてくれる。そのお母さんから昨晩メールがあり、ゴーヤーはカレーにいれると美味しいと教えていただいたので、早速作ってみた。

スーパーでアジの切り身が売っていたので、ムニエルにした。頂き物のカボスのドレッシングをかけたら、とても美味しくなった。

「外食をできるだけやめよう(そのお金で標本や本を買おう)」と決めて、毎日自炊しているが、なんだか体調が良い。

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今日の水槽

研究室の水槽。

こちらは60X45センチ水槽。Rasbora elegansTor sp.、Clarius sp.が入っている。Tor sp.は水質にうるさく、導入当初は絶食していたが、オオバヤシャブシの実を入れて弱酸性にしたら、とたんに元気になった。一昨日までネジレモを入れていたのだが、あっという間にTor sp.に食われてしまった。

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こちらは普通の60センチ水槽。Devario regina、Devario chrysotaeniatus、Rasbora paviana、Puntius binotatusが入っている。水流は強め。

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セミの標本教室

昨日に続き、今日はセミの標本教室で、8人の子供の参加があった。今回は、農学部院生のプロジェクト演習という単位と関連しており、学生が自主的に注意書きを制作したり、事前準備を行った。

まずは紙谷先生によるセミのお話し。子供向けの大変面白い話で、みんな一所懸命聞いていた。

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それからセミの採集に出掛ける。会場の近くに非常にたくさんおり、1時間弱で十分に採集することができた。学生たちは必要以上に長い網を振り回して、大人の威厳を見せつけていた。

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昼食前に紙谷先生から標本を作る意義に関するご講演。虫を殺すことに抵抗があるので、参加をやめたいという方が直前におり、そういう説明も必要だと学ばされた。ちょうど紙谷先生がスライドをお持ちで、大変助かった。

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昼食後、セミの標本作製を開始。米田君がビデオで手元を画面に映して説明している。

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倉橋君。

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有本君。

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城戸さん。

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倉橋君。

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柿添君。

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木村君。

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出来上がった標本。メラミンスポンジに糊パネを貼りつけて、簡易展翅板を作ったのだが、メラミンスポンジは軟らかく、子供が作業するのに最適だった。糊パネは展示作業の余りの再利用。

そこにペフ板を貼った透明スチロールケースを配り、乾いたらそれに移してもらうという方法をとった。

今日は8人の参加だったが、実は25人が定員だった。今日は市内でいろいろな行事があったり、夏休みの登校日だったりして、参加が少なかったのだが、展翅を子供に教えるのは結構大変で、8人で結果的に非常によかった。これで25人も参加者があったら、質の悪い標本ばかりになっていただろう。

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私の汚部屋

2月から執筆に集中するため、一度も部屋の掃除をしなかった。忙しいときには資料の山ができて、それを整理しながら書くという芸当ができないのと、自分を追い込むためにも、とにかく汚いほうがいい。金尾君に「来るたびに汚くなりますね」と褒めていただいた。今が最高潮に汚い。

ようやく心身ともに落ち着いたので、3日前くらいから、少しずつ部屋の掃除を開始している。ところが不思議なもので、床に散らばっているものは放っておいて、本棚とか水槽の中とか、関係ないところを先に始めたくなる。

水槽がきれいなったので、今日は本棚。新たに2つ持ってきて、かなり收納に余裕ができた。

これは和書の棚。自宅にある小説類を除き、この5倍くらいの本がまだある。

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本が多いと探すのに時間がかかるのだが、私は「大きさ」、「洋書か和書か」という基準で分けることにしている。大ざっぱだが、結構見つけやすい。

これは洋書の大型書。

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あとは雑誌と別刷り類があるが、いずれも整理に困るものである。

カイコの糸取り教室

今日はカイコの糸取り教室。伴野先生の講演のあと、福原さんが講師、学生4人がそれを手伝って、繭から糸を取りだし、縒り糸を作る実習を行った。カイコは子供たちに人気で、とても楽しい雰囲気の良い教室となった。私は責任者として遊んでいたが、とにかく眠かった。

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福原さんが細かく説明。

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黒岩さん。

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原田さんと増本さん。

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黒田さん。

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このお母さん、「最近ツノゼミにはまっています」と言って、買ったばかりの私の本をずっと見ていた。私が著者ということを知らなかったそうで、嬉しい偶然。

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初ニガウリ

ニガウリが実り始めたので、今日はゴーヤーチャンプルーにした。ワインのソーダ割りを飲みながら、自分で作った野菜を食べるのは格別。しかも新鮮でみずみずしい。深夜ということは抜きにして。

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琵琶羽衣

タイの2回の旅行で採集したビワハゴロモを展翅板から外した。8種あった。コンボウビワハゴロモの青い色は水に溶けやすいようだ。生で持ち帰ったら、あちこち流れてしまった。現地で生のまま展翅するのが一番だろうが、難しいだろうな。

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救出

一昨日の晩、某所の展示ケースの湿度が80%を超えているとの知らせをうけた。しかも、1カ月前からそうだったようだ・・・。

そこで今日、レンタカーを借りて、急いで剥製の回収に出かけた。80%といえば水を浴びているも同然の最悪条件である。

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なんと今日の湿度は86%だった。

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昆虫のほうはアクリルで箱ごと密閉しているので、大丈夫そうだった。これは安心。

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ケースをあけて救出。カビが生えていたらどうしようかと戦々恐々としていたが、まだナフタレンが効いていたようで、その点は大丈夫だった。ただ、剥製が水を吸って、皮がフニャフニャのペコペコになっていた。あと少し遅かったら、形が崩れていただろう。本当に危なかった。

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それから大学の乾燥した部屋に配架。しっかりと乾かす必要がある。これだけの動物を集めるのにどれだけの人たちの協力があり、私自身、苦労があったか・・・。なにより、剥製を作ってくださった職人に申しわけがない。しばらく嫁には出さない。

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今日のななちゃん。狂ったように喜んでくれた。

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落ち着いた。

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責任・・・

チェンマイに着いて早々、「シリキット王妃植物園」の博物館の会議に参加した。外来アリのモニタリングに関する計画会議である。その日まで経緯がわからなかったのだが、どうやら私にも中心的な役割が与えられているらしい。

これまで、採集許可を取得し、採集し、標本を持ちだし、現地の研究者と共著で論文にするという正当な手順を経て調査を行ってきたが、それでは不十分だとは常々思っていた。やはり自然を守っている人たちのおかげで虫採りができるわけで、そういう人たちに対して、現地で体を使って貢献しなければならない。

アリ研究者でも、山根さんや橋本さんは昔から「責任」としてやっていることだし、当然といえば当然なのだが、とうとう私にお鉢が回って来たわけである。

ただしこの事業では、現地での滞在が無料になるうえ、どこの国立公園でも採集できるらしい。そう「口説かれた」。楽しみでもある。

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私の隣にいるご婦人は非常に英語が堪能で、迫力があった。国際環境会議の代表の一人として出席するような偉い人のようである。

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昆虫教室準備

官舎の畑に大きくなるヒマワリを植えた。半日陰なのでひょろっとしているが、それでもいろいろと工夫したので、3メートルを超えた。ようやく1つ咲き始めた。

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昼から日曜日の「セミの標本作製教室」の準備。お昼に金尾君に車をお願いして買い出しに出かけ、それから17時ごろまで作業した。

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椎木講堂で標本に関する重大な問題が発生し、明日、標本を回収に行くことになった。それで、レンタカーを予約しに生協に行ったら、「変化朝顔図鑑」があったので購入した。平静を保ちにくい問題だったので、これを眺めて気を落ち着かせた。アサガオの文化はすばらしい。

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