マレーシア7・8日目
デニスさんと松村さんと一泊でキャメロンハイランドに出かけた。
昨日で島田さんが帰る日だったので、朝の6時半にGombakを出て、途中の町で島田さんにタクシーに乗り換えてもらい、われわれ3人でキャメロンハイランドに向かった。
今回の目的はBringchan山で見つかったジュズヒゲムシの採集で、ついでに私の探し求めているツノゼミも探してやろうという計画。デニスさんは虫の撮影。
昼ごろにタナラタの町に着き、いつものTwin Pinesという安宿にチェックイン。安宿とはいっても、今では1泊60リンギもする。15年前には15リンギ(500円)だった。
それからブリンチャンへ。どこもかしこもものすごい人出で、タナラタからブリンチャンまでの4キロの道のりが渋滞で、1時間もかかってしまった。そこから山に入り、頂上付近で採集した。首尾よく目的のジュズヒゲムシが見つかり、街へ下りる。
いつものMay Flowerという中華料理店で食事。デニスさんが美味しいものに詳しく、いろいろと初めて食べるものを注文してくれた。
暗くなってから、Jasar山に登る。夕食時にビールを飲んでしまったので、少々つらかった。目的は頂上付近にいるマンマルコガネだったのだが、森が乾いていて見つかる雰囲気ではなかった。3月はこちらとしてはまだ早いようだ。松村さんは要領よくジュズヒゲムシを採集していた。
翌日の今日は朝からトラの出る森に行く。レンタカーの底を擦りながら悪路を走り、昼前に到着。散々歩きまわるものの、目的のツノゼミは見つからなかった。
それから原住民の村で虫を見て、早めの夕食をとって帰った。野生のカエルの生姜炒めは絶品だった。これまでよく食べていたウシガエルとは全然違う。
道に迷いつつ、20時過ぎにUlu Gombakに帰着した。
以下、キャメロンハイランドで撮影した虫。
マレーシア7日目
3月15日。もう1週間か。早い。
今日は朝食後に小松君、島田さんとHutan Lipur Lentangに行き、先日見つけたバクダンオオアリの撮影と実験を行う。本当に自発的に爆発するかという疑問があったが、かなりの危機的な状況になると、稀に爆発することがわかった。ただしかなり危機的な状況において、腹部を刺激すると、簡単に爆発する。きわめて大人しいアリだが、樹上性の他のアリからしつこく攻撃されれば、きっと威力のある反撃になるだろう。
サスライアリは動きが悪く、不調。次回に持ち越しになりそうだ。
マレーシア6日目
昨日の深夜までの作業で疲れたので、夜に備え、少し昼寝をして、それからサスライアリの調査の続き。
昨日よりサスライアリの動きが悪く、成果は今ひとつ。
今回はこの大きなゴキブリをよく見かける。
マレーシア5日目
今日は朝からジャンダバイクという町に行って朝食をとり、Berjaya Hillsという高い標高の場所に行く。残念ながら期待はずれの環境だった。
マレーシア4日目
マレーシア3日目
マレーシア2日目
マレーシア1日目
日本で借りてきたルーターがここUlu Gombakのジャングルのなかでつながる。数年前までは電話でさえ少し町に近づかないと通じなかったのに。
ーーー
そういうわけで、今日(9日)からマレーシアにやってきた。今回はベトナム航空で、ハノイ経由で20時ごろクアラルンプールに到着。航空運賃は込み込みで44000円ほど。国内旅行よりずっと安い。しかも荷物が40kgまで大丈夫というのはありがたい。
チェックインの際、小松君のパスポートの有効期限がマレーシアの入国に必要な6カ月に足りないことが判明した。とりあえず行ってみようということで、クアラルンプールまで来てみた。
案の定、入国審査でひと悶着あったが、交渉して何とかなって、無事に入国することができた。具体的には、現地滞在可能期間が、通常2カ月のところ、1カ月になるだけで済んだ。もとより滞在期間は12日なので、旅行には影響なしである。
ゲートで島田さんと松村さんと合流。小松君は今晩は空港に泊まり、明日からくるチェコ人2名をGombakに連れてくる大事な役割を負った。
クアラルンプールは雨。レンタカーで悩みながら、23時ごろにUlu Gombakに到着。水はけの悪い高速道路で、白線も見えず、とても運転が怖かった。
島田さんは雨のジャングルに出勤していった。私は疲れたのでもう寝る。
ジュンク堂で講演 本番
今日は午後からジュンク堂で講演をした。昨日は小松君だった。小松君の講演は空席があったようだが、私の講演は満席だった(対抗心)。
福岡の虫好きの方々が集まってくださったようで、今日もいろいろとお知り合いができた。そのなかでは、ムシメセンさんはこれからこちらの行事でも協力いただけそうだ。かわいらしい昆虫小物を作っておられる。
おでんな日々
1週間も更新できなかった。慌ただしい毎日だった。当然、まともに研究できていない。本が売れ、関連する依頼が増えた。しばらくはあまり断らすに応えてきたが、もうやめた。短時間でできるものをさらに厳選して。研究の時間を作りたいと思う。時間のかかるものは、しばらくはやらない。今年は年の1/3は海外調査と決めているので、さらに時間作りを真剣に考えないといけない。
先週末にダイコンを収穫し、あちこちに配り、おでんを作った。一人で食べきれないのはわかっているが、たくさん作る方がおいしい。そういうわけで毎日食べている。
今週少し上京したのだが、本屋で新しい全面帯のものを見かけた。カタゾウムシが1列増えている。